ハリス陣営、選挙戦の戦略転換 トランプ氏追い上げに懸念

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Jeff Mason Nandita Bose

[17日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は、男性や共和党員の支持拡大に向け選挙戦の戦略を転換し、共和党候補トランプ前大統領への批判を強めている。世論調査でのトランプ氏の追い上げに民主党内から懸念の声が高まっていることが背景にある。

複数の民主党関係者によると、ハリス氏は世論調査と陣営の内部調査でトランプ氏と重要州で接戦となっており、一部で批判や懸念の声が上がっているという。

民主党の選挙運動幹部は「常に接戦になることは予想されていたが、だからといって、われわれが心配していないわけではない」と語り、献金者や側近、顧問への聞き取りから、ホワイトハウスやデラウェア州ウィルミントンの陣営本部の雰囲気がうかがえると指摘した。

ハリス氏はこれまで政策に重点を置いてきたが、顧問によると、7月に取っていた元検察官としての姿勢に戻り、強いリーダーとしての印象を与えて、トランプ氏の強権的なイメージに惹かれる有権者にアピールすることを期待している。

一方、ロイターがここ数日に取材したトランプ氏の献金者らは、移民問題への国民の関心や最近のトランプ氏の集会やイベントが追い風となり、同氏勝利の可能性について楽観を強めていると語っている。