コメ“5kg3000円” 依然高止まりも…新米流通で「古米」がお得に購入可能

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 新米が出回り品薄が解消されつつあるなか、コメの価格は依然高止まりが続いています。どこに行けば安く買うことができるのでしょうか。

【画像】コメの価格高騰を受け、ご飯おかわり無料を断念 店主「来年1月には再開したいが…」

■コメ価格の高止まりの背景

 店の定番メニュー「さくら定食」は、焼き魚・刺し身・唐揚げにモツ煮込みまでついて、お値段1300円です。

 なんともありがたいメニューですが、コメの価格高騰を受け、人気の“おかわりサービス”の中止を余儀なくされたのです。

酒肴処さくら 櫻木勇店主
「1杯の原価も一気に跳ね上がったので、それが原因です。(仕入れ先から)3〜4日おきくらいに『値段が変わります』と来るので、これはダメだという感じ」
「(Q.去年と比べて仕入れ値の変化は?)コメは1.5倍」

 来年1月には「おかわり無料」を再開したいと期待を寄せますが…。

櫻木店主
「(Q.コメの今後の見通しは?)実際それは分からないですね。どうなるか」

 総務省の統計によりますと、先月のコシヒカリ5キロの小売り価格は、去年の同じ月と比較して1000円近くも高くなり、今や「3000円時代」に突入しています。

 実際、関東の4都県のスーパーや道の駅の店頭価格を調べたところ、3000円以上は当たり前。4000円を超えるケースもありました。

 新米が出回っても価格の高止まりが続く背景の1つは、小売り業者や外食企業などがコメの確保の前倒しに動き、需要が依然高いからです。

■「古米」がお得に購入可能

 今、家庭の献立にも影響を与えているのが、コメ価格の高止まりです。

買い物客
「(Q.コメの価格高騰どう感じる?)つらいですね。麺類とか増やしたりはしてます」

 では、コメを安く買う方法はないのでしょうか?

 都内のスーパーでは、茨城県産のあきたこまちはおよそ3500円。去年と比べ1.5倍ほど高くなっています。一方で、千葉県産のコシヒカリは2000円台と、求めやすい価格となっています。

マルヤス 松井順子代表
「(Q.なぜ価格が違うのか?)3000円台のコメは新米でございまして、2000円台のコメは実は去年の令和5年産のコメです。新米が入荷するころになると1年前のコメは少し値段が下がってきます」

 新米が流通する今、収穫から1年経ったコメ・古米は、お得に買えて狙い目だといいます。

買い物客
「すぐ安いと思って買いました」
「ここの前に他店にいって200円違った。200円安かった、こっち来たら。だから買おうと思って。別に買うこともなかったんだけど」

 また、こちらのスーパーでは、安定して供給するために新たに農業法人と直接契約し、そこで仕入れた新米は割安で提供する予定だといいます。

松井代表
「もう来週から入ってきます」
「(Q.目標価格は?)新米も3000円を切る価格で販売していきたいと思っています。大量に契約したので、これを消化するために安く販売していきます」

(「グッド!モーニング」2024年10月13日放送分より)