圧倒的な強さで3連勝を飾った日本。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

写真拡大 (全2枚)

 10月10日に日本代表が北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第3戦でサウジアラビア代表に2−0で完勝したニュースは、韓国でも各メディアを通じて多数報じられている。

「サウジも破った日本…Aマッチ7連勝&28得点無失点」(総合メディア『デイリーアン』)

「日本、サウジアラビアに2−0勝利…破竹のAマッチ7連勝」(経済紙『etoday』)

「日本、マンチーニ監督率いるサウジにアウェーで2−0勝利…最終予選3連勝+グループ1位」(スポーツメディア『OSEN』)

「“3連勝・14得点・0失点・グループ首位”の日本、ともにW杯に出場したサウジも下した」(ネットメディア『スポーツ韓国』)

「“死の組”で破竹の勢いの日本、サウジに2−0完勝…3連勝+14得点無失点」と見出しを打った総合メディア『news1』は、以下のように伝えた。
 
「5万6000人のサウジファンの一方的な応援の中で試合に臨んだ日本は、14分に相手のゴールネットを揺らした。鎌田大地が高く浮いたボールを左足で軽く押し込んだ。以降もサウジ相手に攻勢を強めた日本は81分、小川航基がヘディングでゴールを決めて勝利を決定づけた」

 また、「“強強弱強”日本サッカー、サウジも2−0制圧」と独特の表現を用いた経済メディア『MoneyS』は、「“強いチームに強く、弱いチームにさらに強い”日本代表が無欠点のパフォーマンスを見せ、C組首位の座に上がった」と日本を称賛している。

「日本はオーストラリア、サウジアラビア、インドネシア、中国、バーレーンと同じグループCに入った。当初は“死の組”と呼ばれ、熾烈な1位争いが予想されたが、実際に試合をしてみると日本の独走体制だった。何より、得失点差で他を圧倒している。日本はこの3試合で14得点を決めたが、失点もしていない」と、無傷の3連勝に驚きを示した。

 そのほか、ネットメディア『エックスポーツ・ニュース』も「“日本が世界的強豪”の評価は事実なのか?とてつもないパフォーマンスでサウジに敵地で2−0勝利」と題し、「日本が再び攻守両面で優れたパフォーマンスを披露し、無失点勝利を収めた。アジアサッカーの強豪かつグループCの最強チームらしく、サウジ遠征含めて最終予選で3戦全勝を記録中だ」と、やはり森保ジャパンを称えていた。
【画像】日本代表のサウジアラビア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介。2選手に7点の高評価。MOMは攻守に躍動したMF
 一方、日本と同じく中東アウェーに臨んだ韓国代表も、ヨルダン代表に2−0の勝利を収めた。

 ヨルダンとはユルゲン・クリンスマン前監督体制で完敗を喫した今年2月のアジアカップ準決勝以来、約8か月ぶりの再戦となった韓国。主将ソン・フンミンが負傷で不在のなか、試合中もファン・ヒチャンが前半で負傷交代するアクシデントもあったが、前後半で1ゴールずつを奪い、リベンジに成功した。

 何より、今回の試合ではオム・チソン(22歳)、オ・ヒョンギュ(23歳)、ペ・ジュノ(21歳)と途中出場の若手が躍動。特にオ・ヒョンギュとペ・ジュノは、2人で後半の追加点を演出し、ホン・ミョンボ監督の起用に応えた。
 
 これにはスポーツ紙『スポーツソウル』も「若手起用でヨルダン撃破…アジアカップの惨事リベンジ+未来の競争力確保」とし、「ヨルダン遠征は雪辱を果たした以上の成果を得た。期待を受ける若手たちが十分に自身の役割を果たし、次のイラク戦はもちろん、未来の競争力を描くうえで推進力を得ることになった」と采配を評価していた。

 なお、第4戦は日韓ともにホームで戦う。日本は埼玉スタジアムにオーストラリア、韓国は龍仁ミルスタジアムにイラクを迎える。ともに10月シリーズを連勝で終えられるか、両国の戦いぶりに注目したい。

構成●ピッチコミュニケーションズ