ド軍・ロバーツ監督「由伸を先発させることもできる」パ軍・シルト監督「ダルビッシュはこの世代で最も優れた投手の一人」

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ドジャース・山本由伸、パドレス・ダルビッシュ有 PHOTO:Getty Images

<2024年10月9日(日本時間10日)サンディエゴ・パドレス 対 ロサンゼルス・ドジャース @ペトコ・パーク>

パドレスが王手をかけて迎えた第4戦は、ドジャースが8-0と圧勝して2勝2敗とし、リーグ優勝決定シリーズ進出に逆王手をかけた。

ベッツの連夜の本塁打で先制すると、大谷のタイムリー、スミス、ラックスの本塁打などで着々と加点。投げては「ブルペンデー」で8人の投手によるリレーで好調パドレス打線を完封した。

「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手は、3打数1安打1打点、1三振、2四球で勝利に貢献。

雌雄を決する第5戦は11日(日本時間12日)、ドジャー・スタジアムに舞台を移して行われる。

まさかの8人のリレーによる完封劇だった。苦しい投手陣の台所事情が生んだ「ブルペンデー」が、素晴らしい結果を呼び込む形となった。

ロバーツ監督は「今日は救援陣が効率的で、見事な投球を見せてくれた。素晴しい結果だった」とブルペン陣の力投に目を細めた。

そしてこの結果が第5戦先発投手の選定にも影響を与えることになった。「だから選択肢はいくつかある。同じ戦術を実行してブルペンゲームを行うこともできるし、ジャック(フラーティ)を先発させることもできるし、由伸(山本)を先発させることもできる」とロバーツ監督。

10日の前日練習で救援陣の状態を確認して判断するとした。

当初第5戦は、第1戦の先発山本、第2戦の先発フラーティのどちらかが予想されていたが、両者とも前回の内容が不安を感じさせるものだった。

一方、この日のブルペンデーは零封。今日投げた投手の疲労回復具合などを考慮して、最終的に判断することになるが、山本は日本でリリーバーの経験もあるので「ブルペンデー」であっても登板の可能性はあるかもしれない。

一方、パドレスはシルト監督がダルビッシュの先発を明言している。「彼ら(ドジャース)が誰かは知らないが、我々は準備ができている。ダルビッシュが投げてくれることに自信を持っている」と日米通算203勝右腕の名前を挙げた。

「彼は素晴らしい投球をしていて、自信に満ちている。国際試合で投げ、あの球場(ドジャー・スタジアム)で非常にいい投球をした。彼はこの世代で最も優れた投手の一人。だから自信があります」と指揮官はダルビッシュに全幅の信頼を寄せた。

ダルビッシュ、山本の日本人先発対決は明日10日(日本時間11日)にならないとわからないが、いずれにしてもドジャースは第2戦で抑え込まれたダルビッシュを打ち崩さないと次には進めない。

3打数無安打に封じられた大谷のバットは火を噴くのか。この対決から目が離せない。


テレ東リアライブ 編集部