練習中に笑顔を見せる才木(撮影・山口登)

写真拡大

 阪神の才木浩人投手(25)が9日、11月の国際大会「ラグザス presents 第3回 プレミア12」などを戦う野球日本代表・侍JAPANのメンバーに初選出された。成長著しい右腕がさらなる高みを目指し、海外の強打者を相手に力を試す。また、森下翔太外野手(24)も今春に続いて選出された。

 虎の豪腕が日の丸を背負い、世界に挑戦する。トップ選手が集う侍ジャパンのメンバーに加わった才木。初の選出に感謝し、さらなる飛躍への糧にすることを誓った。

 「初めて選んでいただいて、いい経験になればいい。今年、これだけ投げているので、(体を)休ませた方がいいかなと思いつつ。でも、何か自分に得るものがあればいいなと思って。せっかく選んでいただいたので、やってみようかなという感じです」

 右肘のトミー・ジョン手術から復活し、昨年は2軍調整を挟みながら先発ローテの一角を担った。今季は開幕から1度も離脱することなく、25試合に登板して13勝3敗、防御率1・83、勝率・813。安定感抜群の投球でチームの2位に貢献した。まだ残るポストシーズン。そのため、出場を諦めて来季へ向けて肩肘など体の疲労回復も考えたが、レベルアップへの機会を選択した。

 自らの力を知る場。対戦する可能性があるのはアメリカ、キューバ、ドミニカ共和国らパワーのある海外の強打者ら。「せっかく行くなら、学んで来年の自分に生かせればと思います。自分の真っすぐがどれだけ通用するかもありますし。いろんな海外の選手がいると思う。そういう選手に対して自分のボールをしっかり投げられたらと思います」と自慢の直球を投げ込み、確認する。

 この日は、甲子園での全体練習に参加。キャッチボールやダッシュなどで、先発が濃厚な12日のCSファーストS・DeNA戦へ向けて調整した。

 今後の野球人生のためにも全ての経験を糧にする。「一番大事なのは、シーズンでどれだけ結果を出せるかなので。シーズンで結果を出して。またそういうこれからの代表とかに選んでいただけるように頑張っていければいい」と才木。大舞台のマウンドで躍動し、球界を代表する投手へ駆け上がる。