待てど暮らせど孵らない無精卵。孤児2羽にこっそり置き換えたら…?
親にはぐれて干し草の片隅で身を寄せ合うフクロウのひな。
このままでは餌を運んでくる親もいないし、死んでしまうのは時間の問題です。
見るに見かねた地元のRobert E Fullerさん(レスキュー活動をライフワークにしている映像作家兼画家)が拾ってきて餌をやると、朝には少し元気を取り戻しました。ちょうど近くに、卵が還らなくて途方に暮れている母フクロウLunaの巣があったので、留守にした隙に卵をこっそりひなに置き換えておいたら、帰ってきたLunaママは…
なんの迷いもなく翼を広げて、2羽のひなを抱きます。卵を産んでからひと月あまり。もうあきらめかけていたんでしょう。やっと会えたという喜びに溢れています。ちゃんと2羽目のひなも寒くないように、羽でくるんでひとつになるのを見てると、なんだかこちらまで愛で満たされていきますよね。
実はLuna自身、もともとは孤児の身でした。
2017年に同じようにレスキューされて、この同じ巣で抱いてくれる血のつながらないママに出会えたから、今がある。愛のバトンがしっかりと引き継がれて、命のループになっているんですね。
Fullerさんにここに連れてこられたときの赤ちゃんLunaの姿は、以下の動画の1:35辺りに出ています。
大人になったLunaに育てられた2羽のひなは立派に成長し、やがて飛び立つ日を迎えます。
Fullerさんのチャンネルにはほかにも心温まるレスキューの記録映像があって癒されます。おすすめ。
Sources: Robert E Fuller via X
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