サン・セバスティアン国際映画祭に参加するためスペインを訪れた鈴木京香

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 女優の鈴木京香が24日、スペインで映画「グランメゾン・パリ」(木村拓哉主演、塚原あゆ子監督、今冬公開)がキュリナリー・シネマ部門に出品された第72回サン・セバスティアン国際映画祭(28日まで)に参加した。

 1953年から続くスペイン最大の国際映画祭で、ヨーロッパではカンヌ、ベルリン、ベネチアに次いで格式がある映画の祭典。本作が出品されたキュリナリー・シネマ部門はバスク・キュリナリーセンターという、バスク地方にある世界トップレベルの料理大学と共同で開催され、映画関係者だけでなく、世界中の美食家からも注目を集める、まさに「美食の街」ならではの部門だ。

 映画は2019年に木村がフランス料理のシェフ・尾花を演じた「グランメゾン東京」の続編。鈴木はバスク語であいさつした後、木村から預かった手紙を読み上げた。その後、「いい映画を観ている時間と食事を楽しんでいる時間には共通点があると思っています。笑顔と喜びと新しい感動をくれることです。丹精込めて料理した映画が、皆さんのお口に合うことを願っています」と観客に呼びかけた。

 100店以上のバルが立ち並ぶ旧市街などサン・セバスティアンの観光名所も訪れた。青い海と青い空のコントラストに「初めて訪れましたが、お祭りのような感じで街全体に活気があって楽しいです。こんな風光明媚(めいび)な場所で、映画『グランメゾン・パリ』を皆さんにお披露目できるのが本当にうれしいです!」と声を弾ませた。映画祭の会場ではレッドカーペットでも記念撮影を行い、雰囲気を満喫していた。

 ◆木村拓哉からのメッセージ 「世界的なパンデミックの中、飲食業界の方々が踏ん張って乗り越えたことに対するリスペクトを。そして、作品の中に生きるキャラクターを通して夢をあきらめないプライド、愛する仲間がいる幸せ、それを味わっていただけたら幸いです」