坂東玉三郎と市川染五郎が共演する「源氏物語」の特別ビジュアル

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 歌舞伎俳優の坂東玉三郎、市川染五郎が共演する歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」(10月2〜26日)の夜の部「源氏物語 六条御息所の巻」の特別ビジュアルが20日、初公開された。

 紫式部による五十四帖に及ぶ長大な全編のうち、光源氏とその妻・葵の上、六条御息所の三者の恋愛模様を新たに描く「六条御息所の巻」。時は平安の世。生まれながらの気品と美しさを兼ね備えた光源氏は、愛人としている六条御息所のもとを訪れる。楽しい時間を過ごすうち、六条御息所は光源氏との子を身籠る葵の上を嫉み、詰(なじ)る。光源氏が堪えかねて屋敷を去ると、六条御息所は悲しみに暮れ、次第に嫉妬に狂う。

 特別ビジュアルには、まるで絵巻物のような世界の中に、玉三郎が演じる六条御息所と染五郎が演じる光源氏が互いを見つめ寄り添う姿が浮かび上がる。六条御息所が葵の上に抱く激しい嫉妬、凄艶な女心の模様、かなわぬ恋の哀切…。美しく、はかない「源氏物語」の世界が10月の歌舞伎座で展開される。

 特別ビジュアルは、歌舞伎座などで掲示する。また、特別ビジュアルに加え、撮り下ろし写真を使用したポストカード5枚組(税込み2000円)も歌舞伎座の地下2階の木挽町広場や1階のお土産処「木挽町」、歌舞伎座公式インターネットショップ「かお店」などでも順次販売を予定している。