【↓】日経平均 大引け| 5日続落、米株安や円高で一時急落も後半下げ渋る (9月9日)
日経平均株価
始値 35805.82
高値 36248.12(14:41)
安値 35247.87(09:49)
大引け 36215.75(前日比 -175.72 、 -0.48% )
売買高 18億0135万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆0626億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日続落、一時1000円超下落
2.米雇用統計発表後の米株安と円高進行を嫌気
3.後場に入り戻り顕著で175円安まで下げ渋る
4.半導体株の下げ目立つ、消費関連は強さ発揮
5.値下がり銘柄数は前場8割も、後場65%に減少
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比410ドル安と続落した。8月の米雇用統計を受け、米景気減速への懸念が広がり売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、前週に続き売り圧力の強い地合いで、日経平均株価は5日続落となった。ただ、後場に下げ渋る展開で3万6000円台はキープした。
9日の東京市場は、リスク回避目的の売りが朝方から噴出した。外国為替市場の円高にリンクさせた先物主導の売り仕掛けが効いて、朝方は日経平均が1000円以上水準を切り下げ、3万5000円台攻防を意識させた。しかしその後は下げ渋り、特に後場に入ってからの戻り足が顕著だった。前週末の米国株市場では8月の米雇用統計発表を受けて米景気のソフトランディング期待が弱まり、リスクオフの流れのなか半導体大手エヌビディア などが売られ、市場センチメントを冷やす格好となった。外国為替市場では円高方向に振れ、東京市場では、これも輸出ハイテク株などにデメリットとなっている。ただ、取引時間中にドルが買い戻され、円安方向に押し戻されたことで株式市場の戻り足に貢献した。前引け時点ではプライム市場の約80%の銘柄が下落していたが、大引け時点で値下がり銘柄は65%まで減少した。
個別では、売買代金上位3傑を占めたレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手が揃って株価水準を切り下げたほか、三菱重工業<7011>が軟調、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも下値を試す展開に。信越化学工業<4063>、ルネサスエレクトロニクス<6723>も安い。シュッピン<3179>が急落、ホーチキ<6745>、アンビスホールディングス<7071>も大きく売られた。レノバ<9519>の下げも目立つ。
半面、メルカリ<4385>が商いを伴い上昇、セブン&アイ・ホールディングス<3382>もしっかり。リクルートホールディングス<6098>が買い優勢、さくらインターネット<3778>も物色人気。ACCESS<4813>が値上がり率トップに買われ、ミガロホールディングス<5535>が大幅高、日本駐車場開発<2353>も商いを伴い上昇した。サンリオ<8136>が上値を伸ばし、セーレン<3569>も急伸をみせた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、コナミG <9766>、リクルート <6098>、テルモ <4543>、セコム <9735>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約53円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、信越化 <4063>、ファストリ <9983>、レーザーテク <6920>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約118円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)精密機器、(3)食料品、(4)サービス業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)保険業、(3)海運業、(4)銀行業、(5)鉱業。
■個別材料株
△日本ハウス <1873> [東証P]
第1四半期営業益の上半期計画進捗率61%。
△日本駐車場 <2353> [東証P]
25年7月期は8.3%営業増益で増配見込む。
△セブン&アイ <3382> [東証P]
クシュタールの声明公表で買収金額引き上げの思惑。
△セーレン <3569> [東証P]
香港オアシスの6%超保有判明を思惑視。
△ゼオン <4205> [東証P]
オアシスが6.29%保有で思惑。
△エッジテクノ <4268> [東証G]
千葉銀 <8331> がTOBを実施し完全子会社化を目指す。
△グリッド <5582> [東証G]
業績絶好調のなか蓄電池ビジネスで新境地開拓へ。
△NIC <5742> [東証S]
未定としていた25年3月期配当予想は年41円へ。
△杉村倉 <9307> [東証S]、桜島埠 <9353> [東証S]
大阪IR30年秋開業で思惑。
△常磐興 <9675> [東証S]
フォートレスによる買収報道「本日の取締役会で付議」とコメント。
▼イシン <143A> [東証G]
東証が信用規制を実施。
▼東エレク <8035> [東証P]
米半導体株急落を受けリスクオフ加速。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ACCESS <4813>、(2)ミガロHD <5535>、(3)能美防災 <6744>、(4)日本駐車場 <2353>、(5)PAコンサル <4071>、(6)さくらネット <3778>、(7)テレ東HD <9413>、(8)サンリオ <8136>、(9)セーレン <3569>、(10)SWCC <5805>。
値下がり率上位10傑は(1)シュッピン <3179>、(2)フクシマガリ <6420>、(3)ホーチキ <6745>、(4)アンビスHD <7071>、(5)エイチーム <3662>、(6)ビックカメラ <3048>、(7)サンウェルズ <9229>、(8)日新 <9066>、(9)レノバ <9519>、(10)北越コーポ <3865>。
【大引け】
日経平均は前日比175.72円(0.48%)安の3万6215.75円。TOPIXは前日比17.69(0.68%)安の2579.73。出来高は概算で18億0135万株。東証プライムの値上がり銘柄数は536、値下がり銘柄数は1074となった。東証グロース250指数は645.21ポイント(1.33ポイント高)。
[2024年9月9日]
株探ニュース