2024年7月27日(土)、山梨県韮崎市で、再塗装と修繕を終えた「EF15電気機関車」のお披露目イベントが開催されます。

EF15電気機関車とは

EF15形は1947年から、戦後復興や輸送力増強を目的とした電化区間延伸に伴って製造された貨物列車用の電気機関車です。

韮崎中央公園に展示されている電気機関車EF15形式198号機は、八王子機関区や立川機関区への配属を経た後、1986年に旧国鉄から貸与されたものです。

EF15形式198号機だけでなく、無蓋車トラ70000形や車掌車ヨ5000形を含めた5両連結の状態で保存されています。

常設されている観覧用のステップを利用すれば車両に乗ることもできたため、地域の子どもたちの遊び場でもあり、韮崎市の人気フォトスポットの1つでもありました。

クラウドファンディングの実施

しかし長い年月の経過に伴う経年劣化が進んでいたため、韮崎市は2023年11月からの3か月間、「『在りし日の姿の電気機関車』を取り戻すため」のクラウドファンディングを実施しました。

このクラウドファンディングの成功により、EF15電気機関車は再塗装と修繕が実施されました。

外装は40年前現役当時の「国鉄ぶどう色」に甦り、機関車内部も整備や当時の状態の保存作業などが行われました。

お披露目イベントの開催

このクラウドファンディングの経緯を踏まえて、7月27日(土)に韮崎中央公園でお披露目イベントが開催されます。

プログラムとしては、9:45〜10:00にEF15電気機関車のお披露目セレモニーが、その後10:00〜13:00に限定観覧エリアの公開や物販が行われます。

そして、当日限定の様々な企画も用意されています。

まず、普段はできない運転室の見学が、このイベントの日に限りできます(入場無料)。

他にも、フジテレビ「めざましテレビ」で放映されているショートアニメ「紙兎ロペ」とEF15機関車がコラボしたステッカーのプレゼントや、韮崎市イメージキャラクター「ニーラ」のオリジナルグッズが当たるガラポン抽選があります。

クラウドファンディングの返礼品であるEF15ラベルウイスキーや、桃などの特産品の販売も行われるそうです。

(画像:韮崎市観光協会)