武井 咲

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 米倉涼子が2020年4月に独立して以降、オスカープロモーションからは多くの売れっ子が去っていった。岡田結実(ゆい)、長谷川潤、剛力彩芽、森泉。ここへきて、残った“最後の砦”小芝風花(27)までもが退所するとの報道が。仮にそうなると、いよいよ武井咲(えみ・30)に再登板願うしかないという。

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 オスカー所属女優の中で、小芝の存在は特別だ。

「小芝は古賀誠一会長の大のお気に入り。米倉が退所する時も、剛力が辞める時も“小芝がいますから”と豪語していたくらいです」(スポーツ紙記者)

 実際、彼女は近年、堂々たる稼ぎ頭に躍り出ている。

 米倉が独立して4カ月後の20年8月に「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日系)で連ドラ初主演。その8月に今度は剛力が事務所を去ると、2カ月後には「書類を男にしただけで」(TBS系)でまたも主演。以後、毎クールのようにドラマで主役の座を射止め、事務所の屋台骨を立派に支えてみせている。

武井 咲

激務が原因か

 ところがだ。その看板女優に“不穏な”ニュース。写真誌「フライデー」が5月、小芝が年内で独立すると報じたのである。

 オスカーにおける退所ラッシュは、以前本誌(「週刊新潮」)も報じたように、古賀会長の娘婿である役員のパワハラ問題が原因だとされてきたが、

「今回の事情は少し異なるようです」

 とは芸能関係者。

「小芝は昨年、4クール連続でドラマの主役級を務めるほど仕事過多で、周囲から大丈夫かと心配されていました。要は激務が理由と思われます。3月にも女性誌が“疲れていて撮影現場で放心状態”と記事にしたばかり。最近、古賀会長もそんな小芝をプッシュしなくなったと聞きますし、微妙な変化があるようです」

 オスカーに小芝の独立について問い合わせると、

「そのような話は一切聞いておりません」

早ければ今年10月にドラマ本格復帰か

 しかし、もし小芝がいなくなるなら、売り上げのカバーが何より急務。この点、事務所関係者いわく、

「会長は、育児休業中の武井咲を本格復帰させると意気込んでいます。周囲には“裏金問題に切り込む税務署もののドラマなんてどうだ”などという具体案も口にしています」

 武井といえば、7年前にEXILEのTAKAHIROと結婚し、目下、2歳と6歳の娘の育児中。結婚後はスペシャルドラマなど単発モノに出るのみで、ほぼ開店休業状態だった。

「武井は本格復帰に難色を示し、会長自らが彼女を説得したそう。会長は“(武井に)ドラマをやらせますから”と周りにアピールしており、早ければ今年10月からの、遅くとも来年中のドラマ枠の獲得に動いているとのことでした」(同)

 再びオスカーに聞くと、

「今年の10月に武井咲さんがドラマ出演するという事実はございません。それ以降も出演の話はございません。本人は育児に専念したい意向だと聞いています」

 引き続きプライベートを優先する考えか。されど事務所の窮地とあらば、そうも言ってはいられまい。

「一皮も二皮もむけないと…」

 だがそもそも、武井に小芝の穴は埋められるのか。

 コラムニストの吉田潮氏は次のように言う。

「小芝さんは、昨年の『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)でとにかく喋りまくるラジオパーソナリティーを演じるなど、役の幅が広い実力者。脇役でもハマる感じで、独立しても仕事に困ることはなさそうです。一方、武井さんはとにかく美しく、無難に役をこなすといった印象が、今後、年齢を重ねてどのような女優になっていくか。もう一皮も二皮もむけないと、主演を張っていくのは難しいかもしれません」

 30歳、2児の母。背負うべきものが多すぎる。

「週刊新潮」2024年7月4日号 掲載