クリーンシート勝利に貢献した野澤大志ブランドン【写真:徳原隆元】

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安斎颯馬の決勝弾でFC東京が札幌を撃破

 FC東京は6月26日に行われたJ1リーグ第20節の北海道コンサドーレ札幌戦に1-0で勝利した。

 前節の湘南戦(1-0)に続く完封勝利に大きく貢献したのが、GK野澤大志ブランドンだった。

 前半の30分過ぎまでシュートが打てなかったFC東京は、札幌のMF菅大輝に何度かゴールを脅かされた。しかし、その度にGK野澤が立ちはだかりゴールを守り切った。無失点で試合を終えたことについて「みんなに感謝です」と白い歯を見せる。

 シュートが打てなかった時間帯を耐えたことがチームの勝利につながったようにも感じられたが、守護神は「耐えたっていう空気でもなかったと僕は個人的に思っています」と回顧。「前掛かりに行く時に、局面を変えられて攻められることは全然ある。ああいうのを凌ぎながら、我慢強く戦えたことは良かったと思う」と、感想を口にした。

 決勝ゴールが決まる前の後半33分にも、菅にDF森重真人の股下を通されるようなシュートを打たれたが「あの角度はGKはやられてはいけない角度。落ち着いて対応すれば、全然止められる守備範囲だった」と、涼しい顔で振り返った。

 前半戦は味スタで1勝しか挙げられなかったFC東京だが、後半戦は初戦を本拠地で勝利を挙げた。野澤は「スタジアムに今日、見に来てくださった方々も、0-0の時間帯が続いてちょっともどかしかったと思うんですけど、次は1点だけではなくて、もっと2点、3点と点を取って、もっとみんなで楽しめるようなスタジアムにしていきたい」と、攻撃的なサッカーを標榜するなか、より多くのゴールを挙げたいという想いを口にした。(河合 拓 / Taku Kawai)