GoogleのPixelデバイスに深刻な脆弱性が見つかったとして、米政府は連邦政府職員に対して7月4日までにアップデートするか、使用を中止するよう求めていると米Forbesが報じています。

↑即刻アップデートを

 

これはゼロデイ脆弱性「CVE-2024-29748」に関するものです。Googleは6月にセキュリティ・アップデートを配信するとともに対処したと報告していました。「高深刻度」とラベル付けされ、放置すれば「限定的な標的型攻撃」を受ける可能性があります。

 

すでにアップデート済みであれば問題ありませんが、そうでなければ設定アプリから更新する必要があります。今回の警告は政府職員に向けられたものですが、それ以外のユーザー、特に企業サーバーに接続している個人ユーザーも速やかに対応すべきでしょう。

 

Googleは脆弱性について詳しく説明していませんが、政府も動いていることから、普通の脆弱性よりも少し深刻なようです。また、この脆弱性は「他のAndroidデバイスでも最終的に、Android 15にアップデートされたときに修正されます」と同社は述べており、Pixel以外にも及ぶ可能性をほのめかしています。

 

AndroidベースのOSであるGrapheneOSの開発者も、「これはPixel固有ではない」として、他のAndroidデバイスも危険にさらされると指摘しています。

 

また、修正プログラムはAndroid 15に含まれるものの、Android 14にはバックポート(新バージョンでの修正を古いバージョンにも適用する)されないとのこと。つまり、Android 14のままで、15にアップデートしなければ、脆弱性を修正できない可能性が高いということです。

 

つまり、Pixelスマホのユーザーは今すぐ設定アプリからアップデートしたほうがよさそう。その他のAndroidデバイスは静観するしかなさそうです。

 

Source: Forbes
via: Engadget