初戦を突破したYOSHI-HASHI(右)

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 新日本プロレス22日福島大会でG1クライマックスAブロック出場者決定トーナメント1回戦が行われ、YOSHI―HASHI(42)がチェーズ・オーエンズ(34)を下し、準決勝(7月3日、後楽園)に進出した。

 過去7回のG1出場を誇るYOSHI―HASHIだが、勝ち越した実績がなく、昨年大会は2勝5敗と大きく負け越し。今年はAブロックの残り1枠を争うトーナメントから出場を目指す。

 同じくG1常連戦士だったオーエンズとの1回戦は、互いの意地をぶつけ合う一進一退の攻防が続いた。ハーフネルソンスープレックスで投げ捨てられたYOSHI―HASHIは、ジャンピングニー、さらにCトリガー(ニーアタック)を浴びてしまう。

 それでもオーエンズの必殺技パッケージドライバーだけは許さない。トラースキックを連発して反撃に転じると、カナディアンデストロイヤーを発射。最後はラリアートからカルマ(変型ドライバー)で3カウントを奪ってみせた。

 G1の舞台へ1歩前進したYOSHI―HASHIは「今日はアイツのすごい気持ちを感じたよ。でも、俺はさらに上に行ったんだ。俺はこのトーナメント必ず勝ち抜いて、G1の本戦に出る」とキッパリ。

 準決勝ではCHAOSの同門・石井智宏との対戦が実現する。「気持ち的には石井さんG1出てほしいなって思ってるよ。でも、石井さんが出たら俺が出られなくなっちゃう。ヤングライオンの時から石井さんとシングルやって1回も勝ったことないんだよ。このシチュエーションで石井さんと戦うのって、もしかしたらもうないのかもしれない。だからこそ必ず、俺は次の後楽園で石井さんに勝ってみせる」と、複雑な心境を明かしながらも必勝を誓っていた。