1972年に「アポロ17号」が宇宙飛行士を月面に送り込んでから、人類はすでに50年以上、月の土を踏んでいません。そんななか、中国が月に宇宙飛行士を送り込むためにロケットのテストを本格化させています。

↑長征10号の第一段の静的燃焼試験の様子(画像提供/CASC)

 

6月14日、中国は「長征10号」ロケットの第一段の静的燃焼試験(スタティック・ファイア・テスト)を成功させました。

 

中国は2機の長征10号と宇宙船、着陸船を使用することで、2名の宇宙飛行士を月面に輸送する計画を発表しています。同計画では2030年までに宇宙飛行士を月面へと送り込む予定。中国は今後も長征10号のテストを継続します。

 

一方、米国は2026年9月に実施する「Artemis III(アルテミス3)」での有人月面探査を予定していますが、スペースXの着陸船や宇宙服の開発が遅れていることから、ミッションの実施時期は不透明となっています。

 

中国は月面着陸だけでなく、その先を見越した月面基地計画「国際月面研究ステーション(ILRS)」を立ち上げる予定。すでに複数の国が同計画への参加を表明しています。再び月に人類を送り込むのは中国になるのか、それとも米国なのか、今後も激しいデットヒートが繰り広げられそうです。

 

Source: qq.com via SpaceNews