YouTubeは、動画に文脈や情報のメモを追加できる機能を米国でテスト中だと発表しました。例えば、動画がパロディであるとか、古い映像が間違って現在の出来事として紹介されているなど、ちょっとした注釈が付けられるというわけです。

↑ファクトチェックを強化

 

このメモ機能は「役に立つ」と評価された場合、動画のタイトルとチャンネルの間にポップアップ表示されるようです。すでに誤った情報が発生しやすいトピックでは「情報パネル」が表示されますが、それよりはるかに目立ちやすいかもしれません。

↑テスト中のメモ機能(画像提供/YouTube)

 

今のところメモを書くことができるのは「限られた数」のユーザーのみ。初めはこれらのメモが外部評価者(YouTubeの検索結果やお勧めを評価するのと同じ人々)の役に立つかどうかを判断すると言います。この結果をもとに、YouTubeは今後数週間〜数か月かけて評価システムに磨きをかけていく予定。

 

最終的には、視聴者にメモが「役に立った」「やや役に立った」「役に立たなかった」のどれかを選んでもらい、その理由を尋ねるそう。それらをアルゴリズムに入力し、そのメモが「広く役に立つ」かどうかを判断するようになります。

 

当面の間は、メモ機能は米国内のスマートフォンユーザー向けに英語のみで提供。しばらくは実験段階に留まるようです。

 

こうした注釈機能は、すでにXが「コミュニティノート」として導入しています。とはいえ、注釈そのものに間違いや無関係な情報が混じってしまう可能性もあるため、Xも2021年から数年かけてテストしたうえで、正式に運用を始めました。

 

YouTubeにも間違った情報や誤報が溢れかえっていますが、コメント欄で指摘しても多くの人の目には止まりません。しっかりとした審査を経た注釈を、怪しげな動画に付けることが全世界的に望まれそうです。

 

Source: YouTube
via: 9to5Google