2024年6月16日は「父の日」。日頃の感謝を込めてプレゼントを準備している人もいることでしょう。今回は、父の日の贈り物の注意点ついて、All About 暮らしのマナーガイドの諏内えみが解説します。

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2024年の「父の日」は6月16日。日頃の感謝をこめて贈り物を考えている人もいることでしょう。

基本的には、どんなものでもきっと喜ばれると思いますが、せっかくなら失礼のない、よりうれしいと感じてもらえるギフトを選びたいもの。

All About 暮らしのマナーガイドの諏内えみが、父の日の贈り物の注意点ついて解説します。

いつもは恥ずかしくて何もしないけれど

【今回のお悩み】
「いつもは照れくさくて父の日には何もしないのですが、今回はしっかり贈り物を渡したいなと思っています。

というのも今年、僕は成人するので、ここまで育ててくれた感謝の気持ちを伝えたくて。

でも、もう何年も父の日をお祝いしていないので、どんな物を選んだらいいのか分かりません。父の日に贈ってはいけない物、マナーはありますか?」

父の日に贈ってはいけない物やマナーは……

【回答】
前提として、父の日に贈ってはいけない物やマナーは特にありませんが、一応参考にしていただきたいのが以下の点です。

▼目上の人にNGな贈り物2つ1:足元に使う物
例えば、靴やスリッパ、靴下などの履物が挙げられます。“踏みつける”という意味にとれるため、目上の人には失礼という理由からです。

他には床に敷くマットなどもその部類に入るといわれています。

2:文具
えっ!?と思う人も少なくないのでは? これは「仕事(勉強)に励みなさい」という意味を連想させるからです。

「上司にペンケースを差し上げてしまった!」「還暦祝いに万年筆を贈ってしまった……」など、経験したことのある人も少なくないはず。

ビジネスマンへ文房具類は選びやすいので、これらがNGとなると非常に困ってしまいますよね。

しかしご安心ください。上記の知識がある上で、「本来は失礼にあたりますが……」と、選んだ理由を添えて渡せば、きっと喜んで受け取ってくださるはずです。

それが父親であればなおさらです!

また、身近なお父様ですから「パソコンのマウスがもう古くなってきていたから」「いつも地味なシャツばかりだから」「ボールペンを失くしたと言っていたから」など、普段気にしてくれていたことが伝わると、なおうれしいはずですよ。

▼諏内 えみプロフィール「マナースクール EMI SUNAI」「親子・お受験作法教室 」代表。VIPアテンダント業務を経てスクールを設立。TPOに応じた実践的で好感度の高いマナーや立ち振る舞いをレクチャー。映画やドラマで俳優への所作指導やテレビ出演多数。著書に『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)などがある。
(文:諏内 えみ(暮らしのマナーガイド))