お忍びデートに最適なふたり席カウンターも!隠し扉の先に“秘密の空間”がある店4選
女性が喜ぶデートシチュエーションの代表格でもある、“隠れ家”や”個室”。
今回は、知る人ぞ知る“秘密の空間”がある、東京の話題店をご紹介。
隠し扉に、ふたり掛けのカウンターシートなど…そんな遊び心がある特別な店は、経験豊富な大人の女性をも高揚させること間違いなし!
1.本当にココで合ってる?ジューススタンドの中に鮨店が…!
『DUGOUT』@武蔵小山
『鮨 りんだ』ではおなじみの「こうの果樹園」の柑橘ジュースや、牧場直送のソフトクリームなどを購入することができる
最寄りの武蔵小山駅から徒歩約15分、大きな街道沿いに『DUGOUT』はある。
一見すると、いまドキのお洒落なジューススタンド。だが、左にある鉄扉を開けると、その先に静謐な雰囲気の鮨店が現れる。
天然木のカウンターの向こうに焼き台を備える。「鮨だけで飽きないよう炭焼き料理をコースに挟む」と大将。またランチで供される「おまかせ握り20貫コース」(¥12,000)も人気
全く予想だにしない外と内のギャップに、訪れる客はみな、驚かされる。実はこの店、エンタメ感溢れるもてなしが人気の『鮨 りんだ』の系列店。
「まさか、この外観で鮨店だとは思わないですよね。お客様にワクワクしてほしくて、このつくりにしました」と店主の河野勇太さんは語る。
この店に立つのは、荒井崇仁さん。「数をこなさなければ、上達は成しえない」という店主の信条のもと、隣接する鮨店の『ブルペン』で握って握って握り続けたことで、20代という若さながら大将に抜擢された実力派。
「鮨はもちろん、本格炭焼き料理も名物です。ぜひお越しください」と柔和な笑顔。
¥20,000のコースの一例(通常、一貫ずつ供される)。今治産の真鯛や閖ゆり上あげの赤貝、関アジなどその日仕入れた旬のネタが楽しめる
遊び心溢れる仕掛けと確かな技術に裏打ちされた味を求め、今宵も大人たちが訪れる。
2.2軒目でお粥…?隠し扉を開けると、いい雰囲気のバーが♡
『Débris』@代官山
地元民も気づかないスピークイージーなバー
代官山の八幡通りの中腹に、大人の好奇心をくすぐる秘密基地が潜んでいる。
目印は「粥」のネオンサイン。
階段を降りるとレコードが並べられた本棚と小さなカウンターの店に辿り着くが、目的地はこの先に。
本棚のとある本を押すと隠し扉が開き、その奥にバー『Débris』が突如現れる。
カウンターは「楽しい酒」と「体にいいもの」を提供する“薬局”。BGMはハウスやテクノが中心で週末はDJイベントも開催される
禁酒法時代にお酒を隠れて提供していたスピークイージーをイメージした内装も個性的で、「喜薬房」のネオンやミラーボールが煌めく非日常空間に、一瞬で高揚感は最高潮に。
ニクジュヨウの薬膳酒を使った「エスプレッソマティーニ」(¥1,300)は強壮・強精をつけたい夜に
こちらの看板は、ニカラグアのラム「フロール・デ・カーニャ」やノルウェーのジン「アークティック・ブルー・ジン」などクラフトスピリッツを使用した個性豊かなカクテルと40種もの薬膳酒のカクテル。
「強壮強精」「美肌」など効能が書かれたメニューを見ながら、バーテンダーにオススメを聞くのも楽しい。
中華粥も疲れた大人の胃を優しく癒すと評判。昆布やはまぐり、鶏ガラなどの出汁がベースの「薬膳粥」(¥950)が人気
連夜、遊び方を熟知した大人で賑っている。
3.案内されたのはワインセラー…ではなく、素敵な個室!
『乃木坂 しん』@乃木坂
お忍び感は群を抜く!星付き店の隠れ家個室
食通から支持される一ツ星の日本料理店『乃木坂 しん』。ここに、常連のみぞ知る秘密の個室が、存在する。
入口から廊下を抜け、メインカウンターの手前にあるワインセラーがそれだ。
案内されるまま、中へと進むと扉があり、開けるとなんとふたり掛けのカウンターシートが出現!
“秘密の個室”は、「カウンター繋ぎの部屋を」を合言葉に伝えるのが予約の条件。初めての来店でも席が空いていれば予約可能だ
入口から個室まで誰にも会わずに直行できる動線は、お忍びデートにもお誂え向きだ。
「平貝と春野菜のおひたし そら豆のすり流し」。¥27,500のコースから
そんな特別な空間でいただけるのは、銀座やパリの星付き日本料理店で研さんを重ねた石田伸二さんが作る、食材と向き合い素材の味を活かした旬の料理。
約1,000本のストックのワインは多様性あるセレクトが光る
この味わいを引き上げるのが「ゴ・エ・ミヨジャパン」でベストソムリエ受賞の経験を持つソムリエ・飛田泰秀さんの柔軟な発想のワインの提案。
「ふたりきりの個室では、寛いでいただけるよう、味わいの変化をゆっくりと楽しめるボトルワインがオススメです」と飛田さん。
この細やかな心遣いが一流店の証だろう。
4.壁を押したら…なんと秘密の隠し部屋が!
『鮨 りんだ』@目黒
壁に忍ばせた扉の先にふたりだけの個室が誕生
駅から離れていて、表に看板や暖簾もなし。入る前から隠れ家的な佇まいに気分が高まるのが『鮨 りんだ』だ。
昨年10周年を記念して改装し個室が増設されたのだが、入店してもそれらしき部屋は見当たらない。
それもそのはず、実は個室の扉が通路の壁と一体化し、ひと目では分からない仕掛けになっているからだ。
壁の一部を押すと秘密の部屋がオープン。まるで忍者屋敷のような造りに誰もが意表をつかれる。
個室はふたりでも利用可能。スクリーンでは好きな映像や音楽を流せる
扉の向こうに広がるのは、ブビンガの木を使用した赤褐色が美しいカウンターテーブルをダウンライトが照らす、バーさながらの色気漂う空間。
個室専用の握り手が付くため、こちらのペースに合わせてもてなしてくれる。おまかせ(¥33,000)は握り13貫前後、つまみ8品前後と大満足のボリューム
鮨店の既成概念を覆す個室で、『鮨 りんだ』らしいひと技効かせた握りや、独創性溢れるつまみをふたりきりで堪能できる。
ふたつの鮨ダネの甘みが洪水のように口に溢れる、名物の「イカウニ」も必食だ
これまでは一部の常連客だけが利用できた“秘密の部屋”だったが、今後は来店2回目以降であれば予約が可能に。
特別な夜にこの一枠を、ぜひ勝ち取ってほしい。
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