盒兇劼る、7月スタート『顔に泥を塗る』で“メイクで人生を変える”主人公に!話題のコミックを実写化
2024年7月期の土曜ナイトドラマ枠に、テレビ朝日ドラマ初主演を務めた『ハレーションラブ』(2023年)以来、約1年ぶりに郄橋ひかるがカムバック。
SNSで大きな反響を呼んだヨシカズ原作の人気コミック『顔に泥を塗る』(ゼノンコミックス/コアミックス)のドラマ化で主人公を演じることが決定した。
本作では、郄橋演じる自尊心が低めで周りに気を遣ってばかりの主人公が、好きなメイクをして眩しいくらいに自由に生きるメイク男子と運命的な出会いを果たす。
そんな彼に綺麗なメイクを施してもらったとき、これまで抱いたことがない高揚感を覚えるのだが…綺麗になった自分を彼氏も喜んでくれると思っていた矢先、これまで優しかった彼氏からは思ってもみなかった反応が返ってくることに。
メイクの力で前を向きはじめた主人公が、モラハラ男へと変貌した彼氏へ立ち向かい、自分の人生を取り戻す――“人生逆転ラブストーリー”が誕生する。
◆メイクを武器に前に歩みはじめる主人公!
初のラブサスペンスに挑んだ主演作『ハレーションラブ』では繊細な演技を披露した郄橋は、女優として躍進し続ける一方、バラエティ番組では天真爛漫な明るいキャラクターで多くの人を魅了している。
©ヨシカズ/コアミックス
幅広い活躍で進化し続ける郄橋が本作で演じるのは、派遣社員としてデパートの受付で働く柚原美紅。自分に自信がなく、周りに気を遣ってばかりの美紅は、エリート弁護士の彼氏・結城悠久=通称・ハルの「清楚でいてほしい」という希望に合わせて、控えめの化粧しかしない毎日だった。
そんなある日、メイク男子・高倉イヴに偶然出会ったことで美紅に変化が訪れる。大好きなメイクに合わせて時にレディースファッションも楽しむイヴは、美紅には眩しいほどに輝いていた。
そしてイヴに憧れの赤リップのメイクをしてもらったとき、美紅は生まれて初めて自分のことを「綺麗」と思えたのだ。きっとハルも喜んでくれるはずと思っていた美紅だが、ハルの反応は思っていたものとはまるで違っていた。
この美紅のメイクをきっかけに、優しかったハルがこれまで見たことがないような恐ろしい一面を次々見せていくことに。
メイクという“心の武器”を手に入れて、モラハラ彼氏に恐怖を感じながらも前に進んでいく美紅を、どう郄橋が魅せてくれるのか期待が高まる。
◆郄橋ひかるも本作に太鼓判!
美紅役に挑む郄橋は、原作を読んだ際、最初は美紅に対して、もどかしさやある種の苛立ちなどを感じたそう。しかし、そこには「自分自身と重なる部分があるからこそ感じるものなんだ」との気づきが。
「でも読み進めると、美紅は感情に素直な子なんだということがわかってきて、むしろ感情に真っすぐでいいなという印象に変わりました」「それからは、美紅を知るほど愛おしく感じるというか、他人事じゃないように感じるようになりましたね」と心情の変化を明かす。
そして、「素直に自分の落ち度にもちゃんと気づくことができて、きちんと自分と向き合って答えを探そうとしているひたむきさがすごく好きです!」と今は役に対する愛情が日々膨らんでいる様子。
そんな郄橋に本作の見どころを聞くと、魅力の1つに「これまで自分の好きなものを内に閉じ込めていた美紅が、イヴくんのメイクによって自分の好きなものに気づいてワクワクしていくときの表情」をあげる。
その表情を通して、「『“好き”ってもっと気軽でいいんだ』とか『“楽しい”って表現していいんだ』と思っていただけたら」との思いを語る高橋。本作に対し、「ときめきがたくさん詰まっている『ときめきMAX』な作品になっていると思います(笑)」と太鼓判を押した。
◆郄橋ひかる(柚原美紅・役)コメント(全文)
――本作の主演が決まったときのお気持ちを教えてください。また、原作や台本を読んでいかがでしたか?
最初に原作の表紙とタイトルを見たときに、タイトルの印象がとても強くて、「どんなお話なんだろう?」と、すごく引き込まれる感じがしました。
実際に読んでいくと、とても苦しい気持ちにもなりましたが、共感される方も多い作品だと思ったからこそ、美紅に自己投影して、ご覧いただく方に楽しんでいただけたらな、と原作を読みながら思いました。
――郄橋さんが演じる“美紅”について、どんな人物だと思いましたか? 共感できる部分や、ご自身と重なる部分、異なる部分などございましたら教えてください。また、演じる上で大事にしたいことがあれば教えてください。
最初は美紅に対して、もどかしさや悔しさ、イライラなどを感じながら読んでいて、まさに原作者のヨシカズさんからしたら、「してやったり」だと思うんですけど(笑)。でも、読めば読むほど、「この苛立ちは自分自身と重なる部分があるからこそ感じるものなんだ」と気づきはじめました。
それからは、美紅を知るほど愛おしく感じるというか、他人事じゃないように感じるようになりましたね。保身に走ってしまうところなど、私にも共通する部分なのですが、客観的に見ていると「ずるいじゃん」や「なんでそうなっちゃうの?」と思ってしまったりして、最初はそれに戸惑いましたが、読み進めると、美紅は感情に素直な子なんだということがわかってきて、むしろ感情に真っすぐでいいなという印象に変わりました。
素直に自分の落ち度にもちゃんと気づくことができて、きちんと自分と向き合って答えを探そうとしているひたむきさがすごく好きです! また、美紅はイヴくんやハルくんなど、人からもらうエネルギーをすごく大切にする子で、自分が主軸ではなく、対相手がいてこそ輝く美紅だと思うので、それぞれの共演シーンを楽しみながら大切に演じていきたいなと思っています。
――美紅はメイクの力によって自信が持てるようになり、変化していきますが、郄橋さんにとってメイクはどんな存在ですか?
メイクもそうですし、「色」は感情をとても豊かにしてくれものだと思います。私はわりと日常生活では色を取り込まないタイプだったので、かつては「可愛い色は似合わない」や「目立たない色でいいや」など自分で色を制限していたのですが、お仕事を通して強い色のブルーや赤などのものを身につけたり、チークを取り入れたり、ネイルを塗ったりしたときに、自分自身も強くなれた気がしたんです。
それをきっかけに好きな色を身にまとえるようになったので、メイクや色は自由の象徴だなと感じています。最近ではパーソナルカラーや骨格診断で「あなたに似合うものはこれです」と指標が見つけやすいからこそ、「絶対そっちのほうが似合うよ」と人にも言いやすい世の中でもあり、誰がどう思うかを大切にしがちだなとも思うのですが、イヴくんみたいにメイクやファッションは自分の内面を表に表現できるものだと思うので、自由に楽しんでいいんだということを、作品を通して感じていただけたらなと思います。
――本作の見どころや、これから始まる撮影に向けての意気込みとともに、視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
見どころはたくさんあるんですけれど、これまで自分の好きなものを内に閉じ込めていた美紅が、イヴくんのメイクによって自分の好きなものに気づいてワクワクしていく表情はその1つだと思います。
最近「自分って趣味ないな」という人が結構多いなと感じているのですが、好きなものはあるのに、そこまで上手いわけじゃないとか、趣味とまでは言えないかな、みたいに思い込んでいるのかなと思うんです。
でも、好きだと感じた小さいときめきに気づいてほしいですし、大切にしてほしいなと思うので、美紅をはじめ、それぞれのキャラクターの些細なときめきとかワクワクを映し出しているシーンを見て、「“好き”ってもっと気軽でいいんだ」とか「“楽しい”って表現していいんだ」と思っていただけたらなと思います。ときめきがたくさん詰まっている「ときめきMAX」な作品になっていると思います(笑)。
また、誰もが抱える悩みを、それぞれのキャラクターが何かしら持っていると思うので、自己投影して見ていただいたり、私自身も多分この役を通して強く生きるヒントをもらえる気がしているので、作品を通して皆さんが毎日を楽しく強く生きるヒントが何か送れればいいなと思っています。美紅が強くなっていく姿を見守ってもらえるよう、精いっぱい、頑張りたいと思います。ぜひご覧ください。