年を重ねるごとに深みを増す、草なぎ剛さん。撮影現場で元気でポジティブでいられるように、睡眠と運動を意識しているそう。その秘訣をお聞きしました。

1日5分の「HIIT」と睡眠が元気の秘訣

本作を含め、シリアスからコメディ、時代劇から現代劇まで多くの作品を経験してきた草なぎさんですが、どんな現場でも意識しているのは、「元気でポジティブ」であること。

【画像】花を見つめる草なぎさん

「今回の映画『碁盤斬り』でも、1時間くらいかけて山に登って撮ったりしてるからね。心も体も健康じゃないとできない。これは生きていくうえでの根源的なことでもあるけど、お芝居って『元気であること』と向き合う仕事なのかな、と思うようになりました」

そのベースとなる体をつくるために欠かせないのは、「睡眠」。

「夜更かししない! それがいちばんの元気の秘訣。最近は22時になったらもう眠くなっちゃう(笑)。昔は睡眠をおろそかにしていて、次の日に撮影があるのに飲みに行ったり、夜中にラーメン食べたり…。若いときの特権だよね。今は撮影の前に暴飲暴食なんかしたら顔がむくんじゃうけど(笑)。僕は運動も好きで、5年くらい前から毎日5分間のHIIT(高強度インターバルトレーニング)をやってるの。たった5分でも、続けると体が変わってきますよ」

「今なに待ち?」と言わなくて本当によかった

映画『碁盤斬り』では、身に覚えのない罪を着せられ、その復讐に燃える主人公・柳田格之進役にて出演しています。

監督の白石和彌(かずや)さんは、香取慎吾さんの主演映画『凪待ち』を手がけたこともあって、以前から親近感を抱いていたそう。

「『新しい地図』を始めた頃に慎吾ちゃんから監督の話を聞いていたので、僕も安心してできたかな。監督は『孤狼の血』みたいなバイオレンスな作品を撮ってる方とは思えないほど、とても穏やかな方。撮影中は待ち時間も多かったんだけど、口が滑って『今なに待ち?』とか言わなくて本当によかった(笑)。もしそんなこと言ってたら、あんなにすてきな映像ができたのを観て、自分が恥ずかしくなっただろうから。ワンカットごとに魂を込めて撮っているから、ぜひ劇場で観てほしいです」

※草なぎさんの「なぎ」は、正しくは弓へんに旧字体の前に刀