ビットコインを取引所の外で保管できるハードウェアウォレット「Bitkey」の出荷が始まりました。Bitkeyはモバイルアプリと連携してビットコインを管理できるツールで、本体を紛失しても資金へのアクセスを回復する機能などが備わっています。150ドル(約2万2000円)で販売されていますが、ビットコインで購入することはできません。

Bitkey starts shipping today

https://bitkey.build/bitkey-starts-shipping-today/

Bitkey: Self-custody bitcoin wallet

https://bitkey.world/en-US/products/bitkey

How Bitkey works - YouTube

Bitkeyは六角形の小さなハードウェアで、Bitkey内にビットコインを保管できるようになっています。素材は人工大理石のコーリアンとステンレス鋼。NFC搭載でiOSまたはAndroidと通信可能で、充電はUSB Type-Cポートから行います。

Bitkeyはアプリと連携して資金を管理でき、世界中でビットコインを送受信できるとされています。また、パートナーシップを結んだCash AppおよびCoinbaseを通じてビットコインを転送・購入することも可能。



仮にユーザーが仮想通貨取引所に資金を預けた場合、取引所が閉鎖したときに資金へアクセスできなくなる可能性がありますが、Bitkey内に保管しておくと、そうしたリスクを回避できる、というのが宣伝文句のひとつです。

アクセス回復ツールも備えており、Bitkey本体とスマートフォンの両方を紛失した場合でも、自身の資金を再び取り戻すことができるとのこと。また、Bitkeyチームが消滅した場合でも同様だとされています。



Bitkeyの価格は150ドル。記事作成時点で支払いはデビットカードどクレジットカードのみが受け付けられていますが、将来的に追加の支払いオプションが導入されるとのこと。ストアページによるとアメリカや東南アジア、EMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)など広い地域への出荷が可能なようですが、日本は対象外です。

Bitkeyを開発したのは、当初はSquareという名前で登場した決済サービス「Block」です。ジャック・ドーシー氏により立ち上げられた組織で、記事作成時点でもドーシー氏がCEOを務めており、直近では「事業に対して会社規模が大きくなりすぎた」として従業員の最大10%を解雇する予定とのニュースが報じられています。

Twitter創業者の決済企業「Block」が従業員の1割削減計画を開始、ジャック・ドーシーいわく「事業の成長に対して会社が大きくなりすぎた」 - GIGAZINE