「やるべきこと」に追われ、自分をあと回しにしていませんか? 忙しいときこそ大切にしたい、人生を豊かにしてくれる「自分時間」のつくり方を、シャツデザイナーで2歳の息子をもつ中臣美香さんに教えてもらいました。

「自分時間」も習慣化して無理なく、心地よく

大好きな紅茶を飲む、キャンドルを灯す…。中臣美香さんの暮らしのなかには、“自分が心地いいと感じること”をする時間が、あちこちにちりばめられています。

【写真】料理担当の夫

「1日の終わりや週末にまとめて自分の時間を…というより、私は合間にちょこちょことりたい派。でないと息ぎれしてしまい、1日をのりきれないんです(笑)。子どもを送ったあとや仕事の隙間時間に、好きなことをする。その時間が私をご機嫌にしてくれます」

出産後、限られた時間のなかで、できるだけいいパフォーマンスをしたいと思うようになったという中臣さん。

「そのためにも、心と体をよい状態にしてくれる自分時間は大切。おかげで毎日がうまく回っている気がします」

中臣さんの1日の時間割

6:30 起床、ストレッチ、家事
7:00 朝食、家族時間、身支度
8:40 息子登園
9:15 仕事スタート
17:30 お迎え、散歩、家事、夕食準備
19:00 家族全員で夕食
20:30 入浴
22:00 就寝

ご機嫌でいるための「朝時間」の過ごし方5つ

好きなものの力を借りて、気分よく1日をスタート。自分の体の状態をチェックすることも、欠かせない日課です。

●朝は簡単なストレッチからスタート

1日の始まりはストレッチから。

「腰痛解消に効果のある、もも裏ストレッチを重点的に行いつつ、体調をチェック。むくみのひどい日は、マッサージをすることもあります」

●家事は話し合って夫と分担

「妊娠を機に、夫が食材管理も含めた料理担当に。機嫌よくいてほしいから、口出しはしません」。
中臣さんは台所以外の掃除と洗濯を担当。大変そうなときは、お互い助け合うルールに。

家事シェアのきっかけはパパのワンオペデー。
「夫と子どもが2人きりで過ごし、家事もすべておまかせの日をつくったら、大変さが身にしみたみたい」。以来、家事シェアへの意識が高まり、より主体的に動いてくれるように。

●1日心地よく過ごせる服を選んでコーディネート

「出産直後、適当な服を着ていたら気分が落ち込んで。服を選ぶことは自分を大切にすることなんだと実感しました」。「これでいい」ではなく、「これがいい」と思える服を毎日着るように。

着ようと思ったシャツがシワシワ…。そんなときは、霧吹きでシャツにたっぷり水を吹きかけ、つるして乾かすだけでOK。アイロンなしでもシャツはのばせます。

「洗濯時、脱水時間を3分ほどに抑えると、よりシワが防げますよ」

●キャンドルを灯す

「私にとって仕事は神聖なもの。始業前にキャンドルを灯すことが空間を整えるための習慣になっています」。悩みや不調に合わせて、調香してもらったキャンドルを灯すことも。

●朝20分の家族時間を大切に

仕事が忙しくて、子どもとの時間がとれないことに罪悪感があった中臣さん。

「毎朝遊ぶ時間を確保したことで気持ちが軽く。この時間は子どもと遊ぶことだけに集中します」