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映画『ARGYLLE/アーガイル』公開前、ネットでは本作の原作小説著者が世界的人気歌手のテイラー・スウィフトなのではないかという憶測が流れた。のちにマシュー・ヴォーン監督が直接否定し、原作者の正体を明かすことで騒ぎは収まったが、そもそもどうしてそのような憶測が生まれたのだろうか。鍵となるのは、劇中に登場するワンシーンと猫のアルフィーだ。

この記事には、『ARGYLLE/アーガイル』のネタバレが含まれています。

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映画『ARGYLLE/アーガイル』では、作家のエリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)が自身のスパイ小説『ARGYLLE』シリーズの新作発売を記念した朗読会を行う。実はこの朗読会、2021年に公開された、テイラーの楽曲「オール・トゥー・ウェル(All Too Well)」のショートフィルムにも似たようなシーンが登場するのだ。

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)のセイディー・シンクと『メイズ・ランナー』シリーズのディラン・オブライエンが主演を務めたこのショートフィルムは、テイラーが過去に経験した失恋をテーマにした小説を書き上げるまでを追った内容。脚本・監督を務めたテイラーは映像の後半に作家として登場し、朗読会を開く。この時のテイラーが赤髪であったことも相まって、テイラーとエリー・コンウェイの姿を重ねる声がネットで相次いだ。

第二の繋がりが、劇中でエリーが愛猫・アルフィーを外出に連れていく時に使用するアーガイルチェック柄の黄色い猫用バックパック。アルフィーが顔を覗かせるドーム状の窓が特徴的だが、同じ形状のバックパックをテイラーも所有しているのだ。2020年に公開されたテイラーのドキュメンタリー映画『ミス・アメリカーナ』では実際にテイラーが愛猫が収まったバックパックを背負う姿も映し出されている。

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こうして、エリーとテイラーの共通点を見出したファンが小説『ARGYLLE』の原作者がテイラーなのではと推測したわけだが、アメリカでの映画公開後、ヴォーン監督はこの説を。この憶測は、ヴォーン監督の身内にも広まっていたらしく、事実ではないと主張するヴォーン監督のことを「娘も信じてくれなかった」という。

実際に小説『ARGYLLE』を執筆したのは、2人の作家、テリー・ヘイズとタミー・コーエン。ヘイズは『マッドマックス2』(1981)で共同脚本を手がけたことでも知られている。2人による物語はエリー・コンウェイ名義で書籍化されており、などで購入することができる。

憶測に踊らされたファンは多いはずだが、猫用バックパックの推理については当たってもいる。というのもヴォーン監督、『ミス・アメリカーナ』のテイラーを見て同じ形状のバックパックを使用しようと決めたという。ちなみに、劇中でも大活躍の猫のアルフィーを演じたのはヴォーン監督の家で飼われている愛猫、チップ。テイラーの愛猫もチップと同じスコティッシュフォールドなのだが、実は監督の娘たちが『ミス・アメリカーナ』を観てテイラーと同じスコティッシュフォールドを飼いたいとのだという。

『ARGYLLE/アーガイル』は公開中。

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