冷えにくい体づくりには、食事も重要です。体を温める食材と冷やす食材をうまくとり入れた「食べる温活」で、体の内側から温まりましょう。管理栄養士・柴田真希さんに体を温める食材を教えてもらいました。

温活食材を選んで食事から体質を改善!

「体を芯から温めて、冷え体質から脱するためには、毎日の食事の栄養が欠かせません」と教えてくれたのは、管理栄養士の柴田真希さん。スーパーで一年じゅう買えるものから選ぶならなにを選べばいいのでしょうか?

「体を温める食材、冷やす食材は、色や産地を見ればわかります。色は赤、黒、黄色、橙(だいだい)色が温活食材、逆に白や、青、緑は冷え食材。また寒い地域や時季にとれるものは温め食材、暖かい地域や時季にとれるものは冷え食材です。けれど冷え食材も熱を加えたり、温め食材を少したすことで体を温める食事に。食材の組み合わせを工夫して、食事から体を温めましょう」

●体を温める&冷やす食材リスト

<温食材>

野菜:ニンジン、ゴボウなどの根菜類、カボチャ
炭水化物:玄米、そば、全粒粉パン
調味料:塩、みそ、しょうゆ、黒砂糖、梅干し
タンパク質:赤身(肉·魚)、エビ、タコ、貝類、小魚、納豆
飲み物:紅茶、ココア、日本酒、赤ワイン
果物:リンゴ、サクランボ、ブドウ、プルーン

<冷食材>

野菜:葉野菜、ナス、キュウリ、トマト、モヤシ
炭水化物:パスタ、うどん、白米、白パン
調味料:マヨネーズ、ケチャップ、酢、白砂糖
タンパク質:白身の魚、脂身、豆腐、白ゴマ
飲み物:緑茶、コーヒー、牛乳、ビール、白ワイン
果物:バナナ、パイナップル、マンゴー、キウイ、メロン、グレープフルーツ

冷え食材も工夫次第で温活食材に!

葉物野菜などの冷え食材もみそ汁に入れれば温活食に早変わり。

「塩分が適度に含まれた発酵食品のみそは最強の温活食材。冷え食材と相性のよいみそ汁は万能な温活メニューです」

温める、乾燥させるで冷え食材が変身

体を冷やすコーヒーや牛乳は温活には厳禁だと思いがち。

「コーヒーにスパイスを加えたり、牛乳も温めたりすれば温活食材になります。熱のとおった乾燥野菜や干し大根もOKに」

簡単につくれる温活調味料「塩レモンペースト」のつくり方

よく洗ったレモンを5個分皮ごと輪切りにし、75〜100g(レモンの15〜20パーセント)の温活食材である塩で漬け込み、フードプロセッサーでペースト状に。サラダやドリンクなどの冷え食材に加えれば体が温まり、料理のアクセントにもなりますよ!