街ゆくおしゃれさんのファッションを、すてきなイラストで分析する「東京おしゃれ図鑑」。今回は番外編の「異国情緒あふれるおしゃれな街・神戸」。旬なファッションやメイクのイラストがインスタで支持されているヤベミユキさんが描きます。

番外編・神戸のマダムは上品&色使いが上手<東京おしゃれ図鑑vol.27>

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1月下旬
最低気温:10℃ 最高気温:5℃
晴れ

関西でも有数の観光地である神戸。
三宮や元町で電車を降りると、多くの百貨店やおしゃれな個人商店が立ち並び、また港町ということもあり、「神戸旧居留地」「元町中華街」など異国情緒あふれる街並みも人気です。

リサーチに訪れた日は冬晴れの週末。関西のおしゃれ発信地というだけあり、上品で洗練されたファッションに身を包んだマダムや、関西のおしゃれママさんがランチやショッピングを楽しんでいます。色とりどりのコートや冬小物で、真冬のファッションを見せてくれました。

60代:ハンサムショートにアンティークアクセ


三宮から元町まで続くセンター街途中にあるファッションビル「神戸BAL」の中にある「マリアージュ フレール」で見かけたのが、タカラジェンヌの様なハンサムなベリーショートにアンティークイヤリングが映えていた60代の方。

マニッシュなトレンチコートはベルトを閉めて正統派に、首もとからはモノトーンのスカーフをさり気なくのぞかせています。

バッグやシューズは意外性のあるカラーをチョイスして、足元が厚底で少し攻めているのもいい感じ。一つ一つの小物選びが絶妙で、おしゃれ上級者という感じでした。スッと伸びた姿勢も美しく、本当に元タカラジェンヌさんなのかと思ってしまいました。

フランス発祥の紅茶を楽しめるマリアージュ フレールは、銀座でも訪れたことがあるのですが、そこでもおしゃれなマダムを見つけたので、おしゃれマダムの聖地なのではと思っています。おしゃれな大人を見たければマリアージュ フレールへGOですね。

●神戸マダムは小物使いが上手だった

さて、神戸は「靴の街」と言われています(居留地に住む外国人の靴を修理・新調する中で、「神戸靴」が生まれたそう)。靴だけでなく、帽子やバッグなど、ファッション小物を扱うお店が多く、街ゆく人も小物使いがとても上手です。

センター街で見かけたマダムは、クラシカルにまとめたグレイヘアにベレー帽を合わせていて、斜めにちょこんとのせた被り方がとってもエレガントでした。あんなマダムになりたい、と夢が広がります。

40代:小物の色合わせがすてき

神戸阪急のスイーツ売り場で見かけたのが、黒のボアコートにオレンジの小物使いがかわいかった40代の方。

黒とクリーム色でシックにまとめていて、そこにスニーカーと眼鏡チェーンをオレンジで合わせて差し色にしていたのが印象的でした。眼鏡チェーンの手づくり感もいい感じ。

先程のトレンチの方もそうなのですが、神戸のおしゃれさんの特徴として、きれいめで上品にまとめている方が多く、ほかの地域よりもダウンジャケットなどスポーティーなアイテムが少なめな印象です。

街自体もレトロでおしゃれですが、そこに色とりどりのコートや小物を合わせたおしゃれさんが色を添えていて華やか。黒一辺倒になりがちな冬コーデの参考になります。

●レトロな街ですてきなヌン活…?

最後は神戸在住の親友と一緒に海岸通りのカフェでひと休み。

おしゃれな店内と思わず写真を撮りたくなるスイーツが人気「Rond sucré café」(ロンシュクレカフェ)ですてきなヌン活…と言いたいところですが、この年になると2人の会話のテーマは保険と健康ばかり。思わず親友と目を合わせて笑ってしまいました。

次回の「東京おしゃれ図鑑」もお楽しみに。

※「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております。