ハイキング中に道から転落したハイカーが、Apple Watchの転倒検出機能に命の危機を救われるという事例が報告されています。

Roswell man says smartwatch may have saved his life after bad fall in the woods

https://www.fox5atlanta.com/news/roswell-man-says-smartwatch-may-have-saved-his-life-after-bad-fall-in-the-woods



Roswell man's life saved by his Apple watch | FOX 5 News - YouTube

Apple Watch fall detection helps hiker get help after after near-fatal fall - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2023/12/02/apple-watch-fall-detection-saves-georgia-life/

アメリカ・ジョージア州のロズウェルに住むマイク・メナンドさんは、2023年4月に愛犬のシナモンとシュガーと共に、チャタフーチー・リバー国立保養地でハイキングをしていたそうです。ハイキング中、メナンドさんはコヨーテに遭遇したそうで、「驚いたコヨーテが私を押し倒し、その結果、道から落ちてしまいました」と語っています。

Apple Watchに命を救われたというメナンドさん。



落下時、メナンドさんが着用していたApple Watchは即座に落下を検知し、警告音を鳴らし、画面に緊急通報サービスに連絡するかの通知を表示してくれたそうです。落下時のことを思い出しながら、「どのくらいの間、そこに横たわっていたのか見当もつきません」「動けず、起き上がれないことに気づきました。すごく痛かったよ」と、メナンドさんは語っています。

メナンドさんと一緒に散歩していた、愛犬のシナモンとシュガー。



転倒時、メナンドさんはスマートフォンをポケットの中にしまっていたため、これを取り出して電話をかけることができなかったそうです。しかし、メナンドさんは腕にApple Watchを巻いていたため、画面をタップして緊急通報サービスに連絡を入れ、救急車を呼ぶことができたと語っています。

メナンドさんは「911に通報した際、救急隊が到着するまでずっと対応してくれました」と語り、電話に対応してくれたロズウェル消防署と救急救命士に感謝の意を示しました。なお、メナンドさんが事故にあってから8か月が経過していますが、同氏の足にはまだチタン製の棒が入ったままだそうです。



メナンドさんが転落事故を起こしたチャタフーチー・リバー国立保養地では、サンディス・プリングス在住の46歳女性が同じく飼い犬の散歩中に道から転落し、死亡しています。そのため、メナンドさんは「このニュースを知った時、死んだのは私だったかもしれないと思いました。転落時、私はひとりきりで周りには誰もおらず、私がどこにいるのかを把握している人もいませんでした」と語っています。

メナンドさんはAppleのティム・クックCEOに直接感謝の手紙を書き、Appleはこの話をFOX 5に共有。そして、FOX 5が今回この件について報じています。

なお、転倒検出機能や心拍数の変化を検出できるスマートウォッチは、AppleやSamsung、ガーミン、Googleなどのメーカーから販売されています。