(株)グラヴィス(TDB企業コード:401517056、資本金2000万円、愛知県名古屋市中区栄3-11-31、代表野村恭正氏)は、8月3日に名古屋地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は古澤仁之弁護士(名古屋市中村区名駅3-21-7、弁護士法人小山・古澤早瀬、電話052-485-7188)。財産状況報告集会期日は12月13日午後3時30分。

 当社は、1989年(平成元年)4月創業、97年(平成9年)7月法人改組された結婚式場経営業者。本店と同所の「GRANDARCHE WEDDING HILLS(グランダルシュウエディングヒルズ)」のほか、愛知県北名古屋市の「Celebration!STELLA(セレブレーション!ステラ)」や常滑市の「ALILAGARDEN RESORT(アリラガーデンリゾート)」を運営。創業当初は飲食店経営を主業としていたことから、結婚式に提供する料理の質が高く評価されていたことなどを強みとして、2013年6月期には年収入高約16億円を計上していた。

 しかし、少子化の影響や、“ジミ婚”の普及などで顧客単価が低下傾向をたどっていたことから当社の業容も縮小。広告費や改装費などが嵩み赤字決算を散発し、債務超過となっていた。新型コロナウイルス感染症の拡大によって結婚式需要が減退するなか、2022年6月期の年収入高は約4億9000万円までダウンし、赤字計上を余儀なくされていた。店舗建設費用を借り入れで賄っていたこともあって、有利子負債は過大となり資金繰りはひっ迫。今後の業況改善見通しも立たなくなったことから事業継続を断念。7月17日までに事業を停止していたところ、今回の措置となった。

 負債は約17億円の見込み。