トッテナムやナポリから関心が寄せられている板倉。(C)Getty Images

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 以前からナポリの関心が伝えられてきたボルシアMGの板倉滉だが、ここにきてプレミアリーグ挑戦の可能性が報じられた。アンジェ・ポステコグルー監督が就任したトッテナムが関心を寄せているという。

 マンチェスター・シティへの移籍で欧州に渡った板倉だが、プレミアリーグの舞台には立っていない。日本を飛び出して4年半。オランダやドイツでの経験でステップアップしてきた日本代表DFが、世界最高峰のリーグに挑む機会を手にするか注目される。

 ただ、『FootballFanCast』は7月8日、板倉を獲得しても、トッテナムのサポーターが喜びに沸くことはないとの見解を示した。昨季レンタルでプレーしたクレマン・ラングレに似ていると指摘している。

 同メディアは『Opta』の『Player Radars』を用い、「後方からプレーを組み立てる意欲に類似性が表れており、タッチ数でラングレは上位14%に入るが、イタクラは5%。空中戦の能力も似ており、空中戦デュエル勝利でイタクラは上位36%に入る。ラングレは38%だ」と報じた。

「トッテナムはラングレを完全移籍で戻したいと言われているが、28歳のラングレは昨季、世界を沸かせたとは言えないだろう。昨季リーグ戦で63失点した守備の一員であり、CBとしてプレーした26試合のうち、チームがクリーンシートを達成したのは達成したのは1回だけだった」

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 FootballFanCastは「イタクラの獲得でラングレをコピーできるとの考えは、トッテナムのファンを心配させるだろう。サポーターは昨季の不安定な守備からの向上を望んでいるようだ」と続けている。

「ポステコグルーが近年注視してきた選手ではあるが、ラングレと似ているということから、たとえ移籍が実現しても、北ロンドンに大きな興奮をもたらすことはないだろう」

 板倉はイタリア王者やプレミアリーグの強豪で新たな挑戦に臨むのか。それともボルシアMGでさらなるステップアップを目指すのか。27歳となるシーズンを前に、決断が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部