ホワイトソックス戦に「2番・投手」で投打同時出場しているエンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

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ホワイトソックス戦に「2番・投手」で二刀流出場

 本拠地ホワイトソックス戦に「2番・投手」で先発出場。7回にこの日2本目となる28号ソロを放った。7回途中4安打1失点、10奪三振の好投も、爪が割れて緊急降板。その直後の打席で逆方向に運び、エンゼルスの地元放送局では「彼は人間じゃない」と球団OBも驚いていた。

 もはや誰にも止められない。初回に先制の27号ソロを放っていた大谷。7回途中まで無失点に抑えていたが、1死一、二塁とされたところで降板した。爪が割れたようだが、その直後の打席で今度は左中間へこの日2本目となる28号ソロ。1点差に詰め寄られたところで、相手を再度突き放した。月間13本は、自身が2021年にマークしていた球団記録に並ぶ数字だ。

 ロサンゼルス放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」の実況席も驚くしかない。実況のウェイン・ランダッゾ氏は「MVPが6月に確定したのは今まで見たことない。他の選手がMVPを獲得するなんてありえない」とMVP獲得を確信。エンゼルスの球団OBで解説者のマーク・グビザ氏は「カブトタイム! ショウヘイ・オオタニがどれだけ素晴らしいか言い表すことはできません! 左中間へのホームラン! これは現実のものではありません」と仰天。「彼は人間じゃありません」「ワオ。ただただワオ。そうとしか彼を表現できません」と言葉にならない驚きも示していた。

 落ち着きを取り戻したグビザ氏は「改めてなんてスイングでしょう。外角低めへの1球。それでも持っていく力強さ。覚えていますか、彼は今日マウンドで6回1/3を投げ、10三振を奪っています。だから下半身は疲れているはずです。でも、彼は違いました」と投打の躍動ぶりを絶賛するほかなかった。

(THE ANSWER編集部)