ブランドやサイズが同じファイルボックスをずらっと並べるとキレイですよね。すっきり整理できているような気分になりますが、果たして使い勝手は…? モヤモヤしている人に向けて、整理収納コンサルタント須藤昌子さんが、ファイルボックスの選び方について改めて教えてくれました。

無印良品やイケア。どう使い分けるのが正解?

ファイルボックスはさまざまなブランドからシリーズで発売されています。とくにファンが多いのは、無印良品のポリプロピレンファイルボックスやスタンドファイルボックス。イケアやニトリも人気です。

【写真】ファイルボックスをズラリ。工夫が必須です

「ブランドを統一しているという人も多いと思います。でも整理収納や片づけは見た目をきれいにするのが目的ではなく、暮らしをラクにするためのもの。使う場所やシーン、入れるものによって使い分けるほうがいい場合もあるんです」

そんな須藤さんは現在、用途ごとに大きく2種類のファイルボックスを使い分けているそう。今回は須藤さんのファイルボックス収納を見せていただきました。

●イケアの紙製ファイルボックス→書類を収納

重要書類や取扱説明書、子どもの学校関係書類など、プリント類の整理には一般的にファイルボックス使用率が高めです。

「1枚1枚はペラペラで軽くても、書類はまとまると結構な重さになります。ファイルごと取り出して確認することも多いので、ボックス自体が軽いものを選んでいます。私が使っているのは、イケアの紙製のTJENA(ティエナ)シリーズです」

紙製で、幅は10cm。スリムなので書類を入れても重くなりすぎず、少し高い場所に収納しても出し入れがおっくうになりません。

●無印良品のファイルボックス→重みのあるものを収納

無印良品のポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプは家の各所で愛用。掃除道具などの収納にも使っています。

ボックスに重みがある分、ものを入れてもたわんだりすることがないので安心。

ですがこのボックスを引き出してものを出し入れするのは、須藤さんは避けているそうです。

「重いボックスを出し入れすると収納棚を傷つける可能性があるかなと思っています。だから無印良品のボックスには引き出さなくても中身がとれるように置くか、使用頻度が低めのものを収納しています」

●上から見渡したいときにも便利

このファイルボックスは上から見渡して使うのにも向いています、と須藤さん。

自分の目線より低く、上部にスペースがあるような場所で使うときもポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプを活用。

「上から見渡して取り出せるようにすれば、書類やクリアファイルも収納しやすいですね。私は上から見出しが見える、リヒトラブというメーカーの立体見出し付きクリヤーホルダーを愛用しています」

すべて同じブランドでそろえなくても、使う場所で使いやすいように収納できればそれでよし。

用途によって使い分ける須藤さん流のファイルボックス選び、ぜひ参考にしてみてください。