通販の利用で、ますます家庭にたまりがちなダンボール。スマートに管理したいものです。整理収納アドバイザーでもある日刊住まいライターは、家づくりの際に、解体したダンボールの置き場所のことを考えて、リビング内に収納スペースをつくることに。加えて、新居ができあがってからは、ダンボールや配達物を処理するための道具を玄関収納に準備することで、家事効率アップを実現しました。実際に住んで2年、使い勝手をレポート。

荷物が届いたら、玄関収納の中の開封セットで処理

重いものや日用品のまとめ買いなど、インターネットでの買い物が多いわが家。2年前にハウスメーカーで家づくりをする際、荷物の開封やダンボールの片づけをよりラクに行いたいと考え、収納を計画しました。実際に、どのようなものか流れを説明していきましょう。

筆者が配達業者から荷物を受け取ったら、まずはゲタ箱の中にある「開封セット」を取り出します。トレイひとつの中に、ダンボールカッター、レターオープナーなどをまとめて入れています。

荷物を開封するための道具を玄関にまとめて用意しておけば、いちいちリビングに取りに行く手間が省けます。荷物を家の中に持ち込むことなく、玄関の中だけで、さっと開封できます。

 

ダンボールの場合はダンボールカッターでさっと開封! 袋で届く荷物はハサミを、封筒はレターオープナーを使います(封筒をリビングまで持ち込むと、そのままほっておいてしまう筆者。あえて玄関で開封して、不要なものか確認することに。不要なら、すぐ捨ててしまいます)。大抵の荷物や手紙に、「開封セット」で対応できています。

ちなみにトレーには、サインが必要な場合のペンや、個人情報を隠すためのスタンプ(宛名などのシールがはがしにくい場合に仕様)も準備。

 

荷物を開封したら、その場ですぐにダンボールも片づけ

荷物を開封したら、玄関ですぐにダンボールも片づけ作業を始めます。ダンボールカッターを使って、ダンボールをさっと解体。ついでに、ダンボールにはられた個人情報も処理してしまいます。

 

玄関で解体したダンボールは、リビング内の収納スペースへ。わが家は、玄関ホールとリビングが隣り合わせの間取りで、リビング出入り口のすぐそばに、リビング収納があるのです。

リサイクルに出すまでの間、ダンボールはこのリビング収納に保管。短い動線でとても快適です。

 

ダンボールストッカーにまとめて保管を

このリビング収納は2.4畳ほどの広さ。階段下のスペースを有効利用しています。リビング収納内のダンボールは、バラバラにならないようにダンボールストッカーで管理。運び出すときもスムーズです。

 

ダンボールストッカーがあると、さまざまなサイズの異なるダンボールを重ねてコンパクトに収納できます(もちろん、極端に小さいものや大きいものはムリですが)。市販品もありますが、筆者は、100均グッズを使って1000円程度でDIYしました(ダイソーで購入した、ジョイントラックとポール4本、キャスターを使用)。

リサイクルに出すときも、玄関がすぐそばなので便利

ダンボールがある程度たまったら、クルマで運んでリサイクルに出します。筆者は自作ダンボールストッカーにキャスターをつけたので、収納スペースの奥から玄関まで運ぶのも簡単!

 

賃貸マンション時代の不便な思いから

わが家は賃貸マンションに住んでいた頃から、インターネットの買い物が多い家庭でした。ダンボールの置き場所がなくて、困ったことも。

加えて、「荷物の開封→ダンボールの片づけ→ダンボールをリサイクルに出す」という作業も手間でした。動線が悪かったからです。

今後もますますインターネットでの買い物は増えるだろう…。そう考えて、家づくりの際には、この動線がラクになるようにプランを考えました。

リビング収納が玄関の近くの間取りになったことは、偶然だった部分もあります。それでも「どんな動線で片づけることになるのだろうか」「どこにダンボールを保管しておこうか」とあらかじめイメージして計画したことで、思った以上に便利な家になったと実感しました。

家づくりは考えることが多く大変です。でも、自分や家族の生活をイメージして収納や動線を考えることで、よりラクに、そして便利に生活できます。