モバイルICOCAがついに提供開始!

西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)は13日、非接触IC機能「FeliCa」を用いた電子マネー・交通系乗車券「ICOCA」の機能をスマートフォン(スマホ)などで利用できる「モバイルICOCA」のサービスを2023年3月22日(水)10時頃から順次提供開始すると発表しています。

対応OSはまずはAndroid向け「モバイルICOCA for Android」のみが提供され、iPhoneなどのiOSについては検討中とのこと。対象機種はおサイフケータイ(FeliCa)に対応したAndroid 10.0以降を搭載している製品で、具体的には公式Webページ https://www.jr-odekake.net/icoca/pdf/supported_phones.pdf をご確認ください。

モバイルICOCAではICOCAのチャージや定期券の購入がスマホなどで可能なほか、JR西日本が提供しているクレジットカード「J-WESTカードを登録してチャージ・定期券購入すると、WESTERポイントが最大3%貯まり、さらに列車や一部のICOCA加盟店において電子マネーとして支払いに利用してもWESTERポイントが貯まります。

その他、サービス開始に合わせて「モバイルICOCA誕生キャンペーン」を実施し、2023年4月1日以降の定期券をモバイルICOCAで2023年3月22日(水)から4月8日(土)までの期間に購入すると、購入額の2%分のWESTERポイントをプレゼントするほか、モバイルICOCAによる買い物など(交通利用以外)を2023年3月22日(水)から4月30日(日)の期間に5回利用すると、WESTERポイントを500ポイントプレゼントするということです。


モバイルICOCAはJR西日本の電子マネー・交通系乗車券であるICOCAをスマホなどで使えるサービス・アプリで、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)の「モバイルSuica」やパスモの「モバイルPASMO」のICOCA版です。利用するには対応機種で、アプリ配信マーケット「Google Playストア」からモバイルICOCA for Androidをダウンロード・インストールし、WESTER会員(WESTER ID)の登録とクレジットカードの登録をしてICOCAの発行を行います。

ただし、すでにWESTER会員(2023年3月6日時点でJ-WESTネット会員の場合を含む)の場合は会員登録の操作は不要で、登録するクレジットカードは本人名義である必要がありますが、J-WESTカードの他にも「JCB」や「VISA」、「MasterCard」、「AMERICANEXPRESS」の各ブランドの表示のあるカードが使えます。

なお、海外発行カードなどの一部利用できないカードがあり、事前に各クレジットカード発行会社での本人認証サービス(3Dセキュア)の登録が必要です。その他、定期券を購入の場合を除き、ICOCAの新規発行の際は初回チャージ額(1,000円以上)を入力する必要があるとのことで、ICOCAカードや他の交通系ICカードをモバイルICOCAに移行(引継ぎ)することはできないということです。


<モバイルICOCAの主なサービス>
モバイルICOCAでは以下のサービスが利用可能です。なお、モバイルICOCAアプリの操作はログインが必要です。生体認証対応のスマートフォンを利用の場合は生体認証によるログインも選択可能です。

(1)チャージ
・アプリ操作でチャージ(登録したクレジットカードからの支払い)ができます。
・スマホなどのモバイル端末対応の券売機など、ICOCAのチャージができる店舗やセブン銀行ATMでは現金でチャージができます。
※オートチャージ(自動改札機でのチャージ)はできません。

(2)定期券購入
・アプリ操作で定期券を購入(登録したクレジットカードからの支払い)できます。
・通勤定期券、通学定期券(専門学校などを含む大学生用)を購入できます。
・通学定期券の新規購入や進級により年度をまたがる場合などは「通学証明書」または「通学定期券購入兼用証明書」の提出(画像アップロード)が必要です。
・使用開始日の14日前から購入できます。
※定期券の料金は駅窓口・券売機で発売しているICOCA定期券と同額です。
※モバイルICOCAで購入できない定期券の種類は以下の通りです。その他にもJR西日本の駅の窓口や券売機においてICOCA定期券として発売していない定期券(ICOCAエリア外の区間の定期券、JR西日本の路線を含まない他社区間の定期券など)はモバイルICOCAでは購入できません。またモバイルICOCAではバス・地方鉄道事業者が発売するバス等の定期券の購入、利用はできません。当該事業者の定期券発売所等での発売も行いません。
 高校生・中学生・小学生用の通学定期券、割引運賃適用の定期券(身体障がい者割引等)、2区間定期券(券面表示が2区間の定期券)、「敦賀駅(北陸線)以北の区間」を含む定期券、小児運賃適用の定期券、FREX・FREXパル(新幹線定期券)、2区間分割購入の定期券
 ※2023年4月1日(土)より新たにICOCAエリアとなる区間を含む定期券およびSUGOCAエリア(JR九州)をまたがる区間の定期券は同日よりモバイルICOCAアプリで購入できます。

(3)WESTERポイント
・J-WESTカードを登録してアプリでチャージ・定期券購入するとWESTERポイントが最大3%貯まります。
・列車や一部のICOCA加盟店における電子マネーの利用に応じてWESTERポイントが貯まります(時間帯指定ポイント、利用回数ポイント、電子マネーポイントなど)。
※一部のポイントキャンペーンではWESTERポイント(チャージ専用)が付与されます。
・貯まったWESTERポイント(チャージ専用を含みます)はアプリ操作でポイントチャージができます。
・ポイント数やICOCA利用分のポイント付与履歴もアプリ操作で確認できます。
※J-WESTゴールドカードの場合。その他のJ-WESTカードは最大1.5%。期間は当面の間を予定です。

(4)改札機通過、お店などでの支払い
・スマホなどを改札機や店舗などのカードリーダーにタッチするだけで利用できます。アプリの起動やログインは必要ありません。
※スマホなどの電源がOFF、電池切れの場合は利用できません。

(5)再発行
・スマホなどの紛失や故障のためにモバイルICOCAを利用できなくなった場合は再発行することで別の対応機種で継続して利用できます。定期券やチャージ残額、WESTERポイントなどの情報は引き継がれます。再発行の手数料は無料です。

(6)スマホなどの機種変更
・モバイルICOCA使用中のスマホなどから機種変更後の機種で継続して利用できます。定期券やチャージ残額、WESTERポイントなどの情報は引き継がれます。機種変更の手数料は無料です。

(7)払いもどし
・利用中のモバイルICOCAが不要となった場合にはアプリ操作で払いもどしができます。定期券やチャージ残額の払いもどし額を返金します。定期券のみを払いもどしすることもできます。
※所定の払いもどし手数料がかかります。また返金がない場合もあります。

(8)その他
・デポジット(カード発行預り金)はありません。
・アプリ操作でチャージ残額、利用履歴の確認が可能です。プリンターに接続して利用履歴やチャージ
・定期券購入の領収書の印刷も可能です。
・1台のスマホなどに複数枚のICOCAを発行できます。発行できる枚数は機種により異なります。
・アプリの操作方法がわからない場合などはモバイルICOCAサポートセンターがサポートします。チャット、Webフォーム、電話でのお問い合わせが可能です。

なお、駅窓口や券売機ではモバイルICOCAの定期券発売、再発行、機種変更、払いもどしの取い扱いは行いません。またモバイルICOCAは大人運賃での利用となり、小児運賃や身体障がい者割引・知的障がい者割引の運賃での利用はできません。

記事執筆:memn0ck


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