来月(3月)11日で東日本大震災から12年を迎えるのを前に、宇都宮市内で26日、震災から得た教訓や当時の感情を風化させないために体験者の話を聞く講演会が開かれました。

 ボランティア団体の「ともしびプロジェクト」が開いた26日の講演会には、ゲストスピーカーとして宮城県東松島市出身で小学4年生の時に東日本大震災を経験した武山ひかるさんが招かれました。

 武山さんは、震災で両親と祖父を亡くした親友の実体験をもとに絵本を制作しました。この絵本を、講演会のはじめにボランティア団体に所属している宇都宮市内の高校生3人が朗読しました。

 武山さんは、「震災当時に子どもだったからこそ話せることがある」と、高校1年生の夏から震災の教訓を伝える語り部活動を始めました。

 震災当時、東松島市内で撮影した写真を使って、幼い頃の記憶を語ります。参加した人たちは、それぞれの3月11日を思い出しながら、真剣に耳を傾けていました。