宇都宮市で去年1年間に救急車が出動した件数は、過去最多となる2万4千件あまりとなったことが宇都宮市消防局のまとめでわかりました。新型コロナウイルスの感染拡大が主な要因ということです。

宇都宮市消防局によりますと去年1年間の宇都宮市内の救急出動の件数は、前の年より3千4百件ほど増え、過去最多となる2万4千684件となりました。

これは救急車が21分に1回の割合で出動し、宇都宮市民の26人に1人が救急車を利用したことになります。増加の要因について宇都宮市消防局では、高齢化が進んだことや新型コロナウイルスの感染拡大によるものとみています。

また、宇都宮市内で交通事故など人命救助のために出動したのは、こちらも過去最多となる447件でした。前の年より23件増加しています。交通事故や登山中の事故による出動が増えていて、宇都宮市消防局では、新型コロナの行動制限が解除され人の流れが活発になったことが要因とみています。

一方、去年1年間に宇都宮市内で発生した火災の件数は114件で、過去3番目に少なかったことが分かりました。亡くなった人は5人でした。出火原因の1位は放火が12件、次いで、たばこの10件でした。