ウクライナ向け兵器チェコで修理&生産へ 両国国営企業が覚書を締結
ウクライナへの「レオパルト2」戦車供与に関係してなのか?
ウクライナ損傷兵器がチェコで修理・改修可能に
チェコ国防省は2023年2月6日、同国国営企業VOP CZとウクライナ国営企業ウクロボロンプロムのあいだで、装甲車両の修理に関する覚書を交わし、互いに署名したと発表しました。
チェコ陸軍のT-72M4 CZ戦車。同車にもVOP CZは係わっている(画像:チェコ陸軍)。
今回、両国の国営企業で交わした覚書は、ウクライナ軍のニーズに合わせて兵器や弾薬など各種軍需物資を増産するためのもので、今回の装甲車両の修理に関する事項はその端緒だそう。なお今後、新たな合弁事業の創設も目指すとしています。
また協力関係は、前出の装備品に限らず、航空機やレーダー、ロケット弾発射機、宇宙および衛星技術まで対象に含まれるとのこと。
今回の覚書に基づき、VOP CZでは、ウクライナ側から持ち込まれた各種兵器の修理を行うとともに、スペアパーツの提供も行っていくそうで、まずはそのための計画策定とスケジューリングを行うとしています。
VOP CZは1946(昭和21)年に設立された歴史ある企業で、現在600人以上の従業員がおり、最近では30両のT-72戦車を改良型のT-72M4 CZにグレードアップしたり、オーストリア製「パンデュルII」装輪歩兵戦闘車107両のライセンス生産を行ったりしています。