大阪市全域に拡大? デマンドバス本格検討へ 秋以降に「5区目のエリア」決定可能性も
24区すべてにオンデマンドバスが走り始める未来も!?
今後の交通ネットワーク方針に向け調査
大阪市オンデマンドバスの車両(乗りものニュース編集部撮影)。
大阪市は2023年度に向けて、AIオンデマンド交通事業についての検討調査業務のコンサル募集を始めています。
この業務では、「市内全域で運行する場合における既存交通の路線バス及びタクシー等への影響の検討に必要な各種調査・分析等を行い評価する」としています。
大阪市のオンデマンドバスは、対象エリアに300m四方の間隔で、高密度に乗降地点を配置。ワゴン車両を用いた運送で、利用客の乗車地・目的地からAIが自動で最適な走行ルートを決定するものです。
2021年3月の生野区・平野区A・平野区Bの3エリアを皮切りに、2022年4月には北区と福島区でも運行開始。今後、2025年から向こう5年ほどを見据えた地域交通ネットワークの構築のため、さらなるエリアでの運行につなげたい構えです。
業務では6月末までに、AIオンデマンドバスを市内全域で運行した場合の影響分析を実施、9月末までにサービス水準の分析や路線バスとの接続体系などをまとめるとしています。
並行して市南部で実証運行中の急行運転バス「いまざとライナー」について、5年間の振り返りと存続のありかたについても調査検討を行うとしています。
今後、これらの業務成果にもとづき、「地域交通ネットワークのあり方(案)」で大阪市としての方針を決定していく予定だといいます。いまざとライナーについては、「いまざとライナー(BRT)当面方針」として、別途方針が決定される見込みです。