日本サッカーの偏差値は上がっているのか?
過去2回のクロアチア戦(1998年と2006年)は、監督が誰であれ、勝利を収めることは難しそうだったが、今回は上手く戦えば、少なくとももっとよい終わり方ができたと考える。日本がレベルアップしたか否かを語る時、監督采配が欠かせぬ要素であることが、2018年ロシア伊大会に西野采配に続き、明らかになった。
選手、監督だけではない。監督を招聘した人物(田嶋会長)、監督を評価する人物(反町技術委員長)しかりだ。日本サッカーの世界的な偏差値は様々な要素から構成されている。サッカー協会、Jリーグ、各クラブ、メディア、ファン、審判、育成、さらにはスタジアムなどもその大きな要素の一つだと考える。そして各要素は影響し合う関係、悪く言えば、お互いがお互いを相殺する関係にある。今回のクロアチア戦ではないが、選手の最大値が監督采配によって発揮されないケースがある。
1994年アメリカW杯出場を逃したとき、日本のレベルは世界の真ん中より若干、後方に位置していた。サッカー偏差値で示すならば49となる。それがW杯初出場となった1998年フランス大会で、世界の真ん中より少し上、サッカー偏差値で言うなら51に浮上した。
2002年日韓共催、2006年ドイツW杯も51で変わらず。ベスト16入りした2010年南アフリカ大会で52に上昇した。2014年ブラジル大会は52で変わらずも、ベスト16入りした2018年ロシアW杯で53.5に大きく上昇させる。そして今回のカタールW杯だ。クロアチア戦の終わり方がよければPK戦で勝とうが負けようが55としたかったが、森保采配が足を引っ張り54.5という結果に終わった。
日本が着実にサッカー偏差値を上げていることは間違いない。世界でも1、2を争う伸び率だろう。しかし1994年が49で、2022年が54.5だ。28年間で、5.5ポイント増えたに過ぎない。同じレギュレーションで次回を戦った時、ベスト16入りできるかと問われれば、可能性は50%あるかないかだ。
日本サッカーをリードする選手たちでさえ、チャンピオンズリーガーは数人のみだ。その数が最低でも2桁にならないとサッカー偏差値60台は望めない。
代表チームで言うならば、ベスト16を8割方、狙えるレベルが60。コンスタントにベスト8が狙えるレベルが65。最近のフランスのようにベスト4をコンスタントに狙えるようになると70超となる。