「無理だ…」彼女が洗面所を使ったあとの“ある状態”に耐え切れず…。女の行為を理解できない男
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-果たして、あの時どうすればよかったのだろうか？
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「夫が妻に対して“限界”と思った理由は？」という質問。さて、その答えとは？
▶【Q】はこちら：ある日突然、離婚届を突きつけられた妻。動揺する妻に対し、夫が放った一言は…
「和樹と結婚したこと、やっぱり間違っていたと思う」
2022年最後の日。満ち足りた気持ちで迎えるはずの大晦日を、今年は妻の有紗との喧嘩から迎えることになってしまった。
「そんなこと言うなって…」
「だってそうでしょ？和樹は結局、何も変わらないんだよ」
「人はそう簡単には変わらないから。それより、今年ももう終わりなんだから、喧嘩はやめよう」
「そうやって、いつも話をはぐらかす。和樹の悪い癖だよ」
ここまで言われると、僕も黙ってはいれない。
「有紗。そんなに言うんだったら、もう離婚しよう。子どももいないし、今がいいタイミングじゃない？」
「え…」
こうなることは避けられなかったのだろうか。できることはたくさんあったと思う。でも僕は我慢の限界に達し、妻に対して“離婚”を提案した。
A1：同棲して、お互いの家事や生活観を擦り合わせておくべきだった
有紗と出会ったのは、友人の紹介だった。すらりと伸びた手足に、すべてのパーツが整った美しい顔。モデルさんのようだなと思ったことを覚えている。
そして出会った時から有紗は積極的で、僕たちはすぐに交際することになった。また結婚に対しても、有紗はグイグイきた。
「私、和樹と結婚したいの」
「うん、僕も考えてるよ」
当初から結婚を意識していた僕たちは、1年の交際を経て籍を入れた。有紗が27歳、僕が31歳だった。
交際期間中は、ただひたすら“可愛い年下の彼女”だった。しかし結婚となると、また変わってくる。生活を共にするパートナーとなるから。
しかし僕たちは、結婚前にしておくべきだった大事なことを忘れていた。
まず結婚して初めて知ったのが、有紗が料理などの家事が心底嫌いなことだった。
週末になると僕が料理をしていたのだけれど、有紗は毎回まったく何もしない。
外デートや僕の家でのデートが多かったので、僕はまったく気がついていなかった。
「有紗、今日の食事はどうする？僕が作る？」
「うん、ありがとう。でも食事の用意大変じゃないの？」
「作るの好きだから。その代わり、洗い物頼んだ！」
ご飯は僕が作る。でもその代わり洗い物はしてほしい。しかし有紗はそれさえ嫌がった。
「え…。洗い物のほうが面倒だから、嫌だよ。私が洗い物をしたら、和樹は絶対に文句を言うし」
たしかに、僕も悪かった。彼女が珍しく洗ってくれたワイングラスにしっかり水滴が残っていたのが、どうにも気になってしまったから。
「そんなこと言ったっけ？でもワイングラスは洗い終わった後、ちゃんと拭かないと」
「うるさいなぁ。小姑なの？」
― いや、誰のためを思って言っているのかわかってる？
ここまで家事をしない女性がいることを、僕は有紗と結婚して初めて知ったのだ。
家事の得意不得意は仕方がないこと。ただ僕が不満を抱く最大の理由が、彼女の“清潔レベル”が著しく低いことだった。
「有紗、今夜も帰り遅いの？」
「うん。今日も接待なんだ。でも洗濯乾燥機は回しておくから」
― いや、ボタン押すだけじゃん…。
そう思ったけれど、有紗からすればボタンをひとつ押すのも立派な家事なのだろう。
もはやそこは諦めたけれど、有紗が使った後の洗面台は髪の毛が散らばっていてとにかく汚い。
「有紗、洗面所使い終わったら髪の毛は掃除してほしいんだけど」
「落ちてないよ、そんなに」
この時に、僕は気がついた。彼女は汚くてもまったく気にならないことに。
「気にならないの？」
「気になる人が掃除すればいいでしょ」
僕が“汚い”と思っても、当の本人が一切気がついていないならば直しようがない。
絶望的な状況の中、このままでは本当に夫婦生活が生理的に無理になってしまうので、僕は家事代行を頼むことにした。
A2：家事能力が著しく低すぎること、求める生活レベルが違うこと
家事代行を雇えば、一件落着かと思っていた。でも現実は、厳しかった。
ある休日の夜、この日も僕が作ったご飯を食べていた有紗。食事を終え、キッチンまで食器を運んでくれるまでは良かった。
でも彼女のある言動に、僕は唖然としてしまったのだ。
「ご馳走さまでした。とりあえずお皿はシンクに入れておけば、明日家事代行の人が洗ってくれるよね？」
「一晩、この状態で食器をシンクに置いておくの？食洗機に入れればいいだけの話だし」
「え？何のための家事代行なのよ…やってもらえばいいじゃん」
食べカスが残っている食器を一晩放置していても気にならない、という感覚。もうこれは彼女が悪いとかではなく、価値観の差だ。
食洗機に入れるのなんて、一瞬だ。
ここまで家事を一切しないのは異常だし、清潔感に対する価値観が違いすぎて、僕は人として彼女をどんどん嫌いになっていく。
「でもそれだと、家事代行に高いお金払ってる意味なくない？」
「でも住み込みで24時間いるわけじゃないしさ」
「じゃあ日数増やす？」
「日数増やすなら、有紗も払ってよ。今は全額こっちが払っているし」
有紗は夫婦のために一円も払わなかった。家賃も家事代行も、支払いは全部僕がしていたのだ。
さらにこんな状況なのに、有紗から子どもをせがまれることが多くなっていく。
「和樹、子どものことなんだけど」
「うん。有紗はどうしたい？」
「私は今すぐ作ってもいいかなって思ってる」
「そっか。ただちょっと今僕の仕事が忙しいし、もう少し夫婦二人の生活を楽しみたいかな」
今の状況を考えると、子どもができても僕のワンオペになりそうだと思ってしまったのである。
そもそも、有紗ひとりでもかなり手がかかっているのだ。僕にとっては大きな子どもがいるような感覚だったので、ここに本当の子どもがいる状況がどうしても想像できなかった。
徐々に限界に達していた年末。これまで溜まっていたものが、僕の中で不意に一気に溢れ出てきた。
「私たち二人の子どもは絶対に可愛いよね」
大晦日の前日。大掃除をしながら、また有紗が子どもの話をし始めた。
「うん、そうだね」
「でも他の人たちは、もう妊活しているから…。私たちも作ると決めたら早めに病院とか行った方がいいかなって思うの。いつ作るのか、早く決めて欲しいな」
― あれ…僕、有紗との子どもを望んていないかも。
キッチンのコンロを拭きながら、急に悟ってしまった。今まではぼんやりとだったけれど、心底「有紗とは無理だな」と思ったのだ。
「わかった。考えているから、ちょっと待ってほしい。有紗、とりあえずそこ拭いて」
「もう拭いたよ」
机の上を拭いてと言ったつもりだった。けれども有紗が言う「拭いた」と僕が言う「拭いた」の認識はマッチしない。
― もう限界だ。
糸がプツンときれた音がする。そしてこんな気持ちで有紗の実家へ行くことはできないと思い、翌日「行けない」と言うと、有紗がキレた。
「なんで？夫として最低限のこともできないの？自分の実家だけ行かせて、私の実家へ行かないのはありえないから。都内にいる限り、双方に挨拶をするのが常識でしょ？」
僕はもう離婚を決めていて、だから行かないという結論に至った。
家事も一切せず、お金も出さない。怒る時だけ怒って、人のことを見下した言い方をする。そこにはもう尊敬もなければ愛情もなかった。
だから僕は、有紗が「離婚」と言ってくれたことに感謝し、早々に離婚を決めたのだった。
▶【Q】はこちら：ある日突然、離婚届を突きつけられた妻。動揺する妻に対し、夫が放った一言は…
▶1話目はこちら：「この男、セコすぎ…！」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
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男が女を突き放した理由は？
