by NVIDIA Corporation

2022年は画像生成AIの「Midjourney」や「Stable Diffusion」、対話型AIの「ChatGPT」など、ソフト面が何かと話題になりましたが、「遠隔操作できる手術ロボット」や「自己複製できるロボット」など、ハード面でもさまざまな技術が発表されています。AIとロボティクスのための教育プログラムを実施しているNVIDIAが、新たに「2022年のトップロボット5選」を発表しました。

Top 5 Robots of 2022: Watch Them Change the World | NVIDIA Blog

https://blogs.nvidia.com/blog/2022/12/21/top-5-robots/

◆Monarch Tractor

「農業の未来」と銘打たれて登場したMonarch Tractor(MK-V)は、100%電気で稼働する次世代の農業用トラクターです。無人運転や歩行者への追従、センサーと画像分析によるリアルタイムでの農作物の管理など、さまざまな機能を備えています。

MK-V Tractor Launch Video - "The Future of Farming" | Monarch Tractor - YouTube

◆Cartken

路上を走り荷物を届ける自動宅配ロボットです。カメラを搭載して衝突を回避し、屋内・屋外問わずさまざまな荷物を運ぶことが可能。フードデリバリーのGrubHubと提携してアリゾナ大学とオハイオ州立大学で食品を運んでいるほか、日本でも三菱電機が協力してイオンモールに展開しています。



◆Fraunhofer IMLの自律移動型ロボット

物流のイノベーションに取り組むFraunhoferは、屋内外で自動的に走行する自律移動型ロボットの作製に注力しており、これらのロボットには物流アプリケーションツールの「NVIDIA Isaac Sim」が採用されています。

Narrowing the Sim2Real Gap with NVIDIA Isaac Sim - YouTube

◆Telexistenceの商品補充ロボット

東京に本社を置くTelexistenceが開発した商品補充ロボットにもNVIDIAのAIが搭載されています。Telexistenceのロボットは2022年8月からファミリーマートに導入され始めており、飲料補充の効率化を図り、従業員がカスタマーサービスなどより複雑な課題に対応できるようにすることを目指しているそうです。今後は、アメリカのコンビニエンスストアへの展開も予定されています。



◆Scythe M.52

8台のカメラと12個以上のセンサーからデータを収集し、AIで処理することで自動走行を可能にした芝刈り機です。開発元のScytheは、刈り取った草の面積に応じて費用を回収する「ソフトウェア・アズ・ア・サービス」モデルで顧客に機械をレンタルする計画も立てているとのことです。