写真:つのだよしお/アフロ

写真拡大

漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2022」で審査員を務めたタレント・山田邦子さん(62)が、視聴者から寄せられた辛辣な意見に丁寧に回答している。

山田さんは「決勝戦は群を抜いて突き抜けた組がなく、難しい審査となりました」とジャッジの難しさを吐露し、「いろいろな意見があって良いと思います」と批判にも耳を傾けた。

「組織票や可哀想とかは、ありません」

M-1決勝戦が2022年12月18日に行われ、"場外戦"がぼっ発している。初の審査員だった山田さんの採点をめぐりSNSでは賛否両論寄せられ、お笑いファンを中心に議論となっている。

山田さんは他の審査員に比べて低評価が目立ち、80点台をつけたコンビは10組中5組と最多だった。最低は1組目のカベポスターで、「とても面白かったですね。かわいらしいネタで、このネタは大好きです。私としてはすごい高い点数をつけた」と評するも、言葉とは裏腹に84点だった。

山田さんは大会後、視聴者からの厳しい意見にツイッターで返信している。「点数辛口やったなあ」との指摘には、「決勝戦で甘口ばかりもどうかと......」と困惑気味に返答。「84をつけたことは全然いいんです。それを自分の中の基準にしなかったことが問題だと私は思います」との批評には、「カベポスターのネタもとても良いネタでした。板の上は真剣勝負です。組織票や可哀想とかは、ありません」などと理解を求めた。

「ブレっブレで最悪でしたな。過去のM1見てれば平均点くらいわかるでしょ。2度と審査員しないで欲しいです」と点数の幅への不満には、「的確で、公平な審査をしたつもりです。今日、私が1番面白かったのは真空ジェシカ、次は一回目のロングコートダディでした」と回答。真空ジェシカには最高点の95点を、ロングコートダディには94点をつけている。

「84点なら84点なりのアドバイスやコメント残して欲しかった。笑いながら私は面白かった。って。そのあとの95点。いじわるでつけたようにすら見えてしまいます。ホント人生かかってる人たちなのに」との批判は、「なるべく良いところを言って伸びたら良いと考えています。そもそも決勝進出組は、勝ち抜いて来た平均点以上の組ばかりです」と持論を述べている。

「もの凄く個人的にはオズワルドに優勝して欲しかった」

山田さんの元には、賛同を示す声も複数寄せられている。

そうした反応に、「決勝戦は群を抜いて突き抜けた組がなく、難しい審査となりました」と決勝ならではの審査の難しさを吐露している。「初審査で完璧を求めるネット民がおかしいだけですから」との擁護には、「ありがとうございます!!嬉しいです。いろいろな意見があって良いと思います」と批判も正面から受け止める考えだ。

紛糾したカベポスターの評価は、「"ん"の規制が入ったあたりから『スンドブゥ』が爆笑でした。わーっと出てくるタイプではないので、4番手ぐらいの出なら、お客様も頭から温まっていたかもしれません」と順番の影響にも言及した。

「もの凄く個人的にはオズワルドに優勝して欲しかったです」と敗者復活したオズワルドに期待していたと明かすも、審査員の中で最も低い87点をつけた。