エジプト 韓国製ジェット練習機T-50を採用決定 国内でライセンス生産も
着実に韓国製ジェット軍用機の採用国増えています。
韓国空軍アクロバット飛行チームも飛来し展示
エジプトに拠点を置く国営アラブ工業化機構(AOI)は2022年12月1日、韓国航空宇宙産業(KAI)とジェット練習機の製造に関する協力協定を締結したと発表しました。
協定の内容は、KAIが開発・製造するジェット練習機T-50「ゴールデンイーグル」をエジプト国内でライセンス生産するというもので、そのためにAOIが持つ航空機工場への技術移転と生産ラインの設置に関してKAIが協力するとしています。
韓国製のT-50「ゴールデンイーグル」練習機(画像:KAI)。
従来、エジプト空軍は新たなジェット練習機兼軽攻撃機の導入を検討しており、それに対して韓国製のT-50とインド製の「テジャス」の2機種が最終候補として残っていました。
韓国とインド双方が売り込みをかけるなか、KAIは、T-50/FA-50がすでにフィリピンやポーランドなど諸外国で採用実績を有することなどをPRしたとのこと。加えて2022年8月にはエジプト国内で行われた航空ショーに韓国空軍のアクロバット飛行チーム「ブラックイーグルス」が参加し、T-50練習機の飛行展示と実機の披露を行っています。
協定締結に関連してKAIのカン・ウォンシク会長は、エジプト市場が投資先として極めて魅力的であるということ、アフリカ並びにアラブ諸国と戦略関係を構築することの重要性をAOIに対して伝えたほか、防衛産業や各種製造業のためにも今後、パートナーシップを強化していくとも述べています。