後半途中から出場した伊東純也【写真:ロイター】

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コスタリカに0-1惜敗、伊東純也へのファウルを巡って論争

 日本代表は11月27日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節でコスタリカ代表と対戦し、0-1で敗れた。

 後半、ゴール前に抜け出し大きなチャンスを迎えたMF伊東純也(スタッド・ランス)へのファウルに対し、SNS上では退場か否かで意見が割れている。

 注目を集めているのは0-0で迎えた後半25分のシーンだ。MF守田英正のくさびのパスをFW浅野拓磨が相手を背負いながらスルー。そのボールを受けた伊東が切り返しで相手をかわすとペナルティーエリア手前で相手に倒された。この場面で伊東は相手GKと1対1になりかけており、さらに相手に手をかけられて倒されたものの、審判はコスタリカDFにイエローカードを提示するにとどまった。

 この判定を巡り意見が割れている。決定的な得点機会の阻止を意味するDOGSO(通称ドグソ/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity)と認定された場合はレッドカードで一発退場となる。しかし、DOGSOには4要件が必要だ。

(1)反則とゴールとの距離
(2)全体的なプレーの方向
(3)ボールをキープ、またはコントロールできる可能性
(4)守備側競技者の位置と数

 これらをすべて満たした場合にのみ対象となる。今回の場合、伊東の突破に対して両脇から相手が2人カバーに入っており、(4)守備側競技者の位置と数、については議論が分かれるところのようだ。

 SNS上でもイエローカード判定に賛否が巻き起こっている。賛成派は「4要件揃ってないので1ランク下のSPA(通称スパ/Stopping a Promising Attack/大きなチャンスの阻止=イエローカード)」「要件を満たしていない」「カバーしてる選手いたしイエローで妥当」「カバーに間に合う」「普通にSPAでしょ」などの声が並ぶ。

 一方、判定に疑問の声も上がり、「間違いなくDOGSO」「一発退場だろ!」「手で引っ張られてるからカバー間に合ってる様に見えるだけ」「伊東のスピードとか考えたら抜いた時点で絶対カバー間に合わないと思う」などの意見も上がった。

 すでに勝負は決しており判定が覆ることはないものの、勝敗を分けるプレーの1つだっただけに反響が広がっている。(FOOTBALL ZONE編集部)