NordPassはこのほど、「Top 200 Most Common Password List 2022|NordPass」において、2022年に世界中でもっともよく使われたパスワードトップ200を発表した。このリストに掲載されているパスワードはサイバーセキュリティ攻撃で使われる可能性が高く、パスワードとしては使わないことがきわめて強く推奨される。

Top 200 Most Common Password List 2022|NordPass

世界でよく使われているパスワードトップ20は次のとおり。

1位になった「password」は2021年には5位、2020年には4位、2019年には5位につけている。2位の「123456」は2021年と2020年も1位であり、2019年も2位につけている。「password」や数列、キーボード上の連続した文字は何年にも渡ってユーザによって使われており、サイバーセキュリティ犯罪者によって推測しやすいパスワードであり続けている。

日本におけるランキングは次のとおり。

日本では「123456」が1位で「password」が2位につけている。数列やキーボード上の連続した文字が使われる傾向があるのは世界ランキングと同じで、加えて、日本語の単語や人名、キャラクター名とみられる文字列もエントリしている。

なお、日本のパスワードランキングはデータ数が少ない。例えば、米国におけるランキング1位のパスワードは127,861個のデータが確認されているが、日本におけるランキング1位のパスワードは1,210個であり、米国との比較で1%に満たない。

推測されやすいパスワードを使ってはならないことは何年にもわたって啓蒙されているが、現状は変わらず、依然として推測されやすいパスワードの利用が続いていることがわかる。