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受領完了 11月初旬に新潟空港へ

　2022年度運航開始にむけ、準備が進んでいる新潟空港拠点のリージョナル（地域間輸送）LCC（低コスト航空会社）、トキエア。ヨーロッパの航空機メーカーATRが、同社向けの1号機、ATR72-600（機番：JA01QQ）をトキエアに納入したと2022年10月10日に発表しました。


トキエアのATR72-600「JA01QQ」（画像：トキエア）。

　トキエアによるとJA01QQは10月末に、ATRの会社がフランス・トゥールーズを出発し、ギリシャ、エジプト、タイ、フィリピンを経由し11月初旬に新潟空港に到着する見通しのこと。「具体的な到着予定時間等は別途お知らせさせていただきます」としています。なお、この機は、10年間のATR社との総合整備契約の対象機材としています。

　トキエアは新潟〜札幌丘珠、仙台線を開設予定で、そのほかに新潟〜成田、中部、関西線にも就航が見込まれています。2023年には現在海路しかない新潟〜佐渡間を結ぶ予定と見られます。

　ATR製旅客機は国内では天草エアライン、JAC（日本エアコミューター）、HAC（北海道エアシステム）などで導入されており、近い将来ORC（オリエンタルエアブリッジ）でも導入が計画されています。ATR72-600は70席クラスの旅客機で、国内では多く導入されているATR42-600の胴体延長タイプにあたります。

　また、トキエアが導入するATR72-600には、国内航空会社むけのATR製旅客機では初となる機能「カーゴ・フレックス（Cargo Flex）」を装備。これは、需要に応じて機内のレイアウトを変更できるというものです。通常の旅客機として機内全体に座席を配したレイアウトに加え、機内の前部をコンテナ4つぶんの貨物スペースとし、後部を客室とする「貨客混載」のレイアウトにも対応でき、これらふたつを需要にあわせて切り替えられます。

　ATR72-600の「カーゴ・フレックス」の一例では、通常レイアウトなら72人の旅客と1.7tの貨物を、貨客混載レイアウトなら44人の旅客と3.1tの貨物を収容するといいます。