鈴木福

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 鈴木福(18)が大学受験について語った。かつての人気子役も、高校3年生。舞台『きっとこれもリハーサル』では、大学受験をやめようとする役を演じている。

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鈴木福芦田愛菜、それぞれの活躍の仕方

 その取材会で進路について聞かれ「受験はする予定です」と回答。

「行く大学は秘密ですけど、合格したらどうかはわからないです。(略)やっぱり秘密ですね」

 と、説明した。

 ちなみに、昨年11月にはイベントで東大出身タレントの伊沢拓司(28)と共演。「東大を目指してみては」と水を向けられ、

「頭の中にそれはないですね。でも、それくらいの学力があったらいいですね」

 と、笑いながら答えていた。

 とはいえ、読者のなかには、それより芦田愛菜(18)の進路が気になるという人もいるかもしれない。2011年『マルモのおきて』(フジテレビ系)で共演。東日本大震災直後の日本に、ふたりで癒しと元気をもたらした。主題歌もヒットして『NHK紅白歌合戦』に出場したことも記憶に新しい。

 芦田は慶應義塾女子高等学校の3年生で、そのまま慶大医学部に進むのではと言われていたが、ここへきて、医学部志望ではないらしいという報道も。芸能活動にも影響を及ぼす選択とあって、業界をやきもきさせている。

 なにせ『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)という冠番組まで持っているほどだ。昨年11月、この番組にゲスト出演した鈴木は、

「お国の行事に出られていたり、さすがだな。愛菜“さま”と呼ばないと」

 と、ヨイショしていた。そんな彼も報道番組でコメンテーターを務めたりしているが、求められているのは「普通の高校生」としての意見。「お国の行事」で祝辞を述べるような芦田とは対照的なのだ。

 それこそ、芦田の場合、年齢詐称説まで飛び出したほど。「本当は60歳?」というネタが本人出演のCMでも使われた。座右の銘も、昭和の偉人である王貞治(82)の言葉。野球少年で、令和のヒーロー・大谷翔平(28)に憧れる鈴木とはやっぱり対照的だ。

 なので彼は、自分で成長をアピールしなくてはいけない。3年前には『ガキの使い!大晦日年越しSP』(日本テレビ系)の「本音を叫ぶ」企画に登場。「楽屋のお菓子が甘すぎる。味ごのみとか置け」と要求して、こう主張していた。

「俺、もう15歳だぞー、福くんじゃなくて、福さんだぞー」

 とはいえ、多くの人にとって彼はまだまだ「福くん」だろう。いや、子役出身の芸能人という存在自体、そういうものなのかもしれない。

 最近は神木隆之介(29)や福原遥(24)のように、カッコよくキレイにオトナ化する人も増えたが、それでも子役時代のイメージは消えない。真逆の方向に行ってしまったかのような坂上忍(55)だってそうだ。とんでもない大物になった美空ひばり(享年52)にしても、同世代以上からは「ひばりちゃん」のまま愛され続けた。

 もちろん、当人は子役のイメージを脱却したくて葛藤するし、その姿が興味をそそったりもする。ただ、あまり変わらないでいてくれるのも、どこか安心させるのである。

 ある時期までのえなりかずき(37)がそうだが、泉ピン子(75)との不仲騒動でこじらせぶりが見えてしまった。鈴木には、そういうことのない芸能人生を期待してしまう。そのほうがこの世界で長生きできるのではないか。

 もっとも、それはみんなに「福くん」と呼ばれ続ける人生なのだけど。ファンにも、本人にも「福」をもたらす気がするのだ。

宝泉薫(ほうせん・かおる)●アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。近著に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。