一緒にストライカー・レオニダスなるナゾ車両も。

ハイブリッド化で燃費削減と静粛性がアップ

 アメリカの大手兵器メーカー、ゼネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)は2022年10月10日、次世代装輪戦闘車両の技術実証モデル「ストライカーX(AStrykerX)」を公開しました。

「ストライカーX」は、GDLSが開発中の次世代戦闘車両群「The Next Generation」の一車種で、6月にはティザーサイトにおいて一部ディテールなどが披露されていたものの、全容が公になるのは今回が初めてです。


GDLSが発表した次世代主力戦車のテクノロジー・デモンストレーター「ストライカーX」(画像:GDLSのYouTube動画より抜粋)。

 最大の特徴はパワーパックをディーゼル・ハイブリッドにした点です。そうすることで、燃料消費量を削減し、アメリカ軍のEV(電動)化戦略をサポートするとともに、隠密斥候(サイレントウォッチ)能力の強化や、静粛機動(サイレントモビリティ)も可能にしたほか、外部への電力供給もできるようになっているそうです。

 また、車内容積の拡大を図り、乗員向けスペースを広く採れるようにしたほか、自車に飛んでくるミサイルや砲弾などを物理的に撃ち落とすアクティブ防護システム(APS)、サイバー防御を備えた高度な電子アーキテクチャによって乗車する兵士を脅威から守る能力を備えているとのこと。そのために「ストライカーX」のセンサーは、360度の状況把握能力を有しているといいます。

 このほかにも、GDLSはストライカー装甲車ファミリーの新たな派生型として、ドローン迎撃用の高出力マイクロ波発生装置を搭載した「ストライカー・レオニダス」という電子戦車両を発表しています。

【動画】GDLS公式「ストライカーX テクノロジー・デモンストレーター on the Move」