9月上旬、セレブ創業のビューティブランド、キアラ氏のOAM(「On a Mission」の略)がローンチされた。Glossyポッドキャストの「Week In Review」で取り上げたように消費者はセレブブランドに対して食傷気味である。だが、セレブブランドへの好き嫌いにかかわらず、それらのブランドが話題を集めているのは明らかだ。Glossy独占のローンチメトリックス(Launchmetrics)の最新データによると、2022年にもっとも話題を集めているセレブ創業のビューティブランドの5つは、上から、リアーナ氏のフェンティビューティ(Fenty Beauty)、カイリー・ジェンナー氏のカイリーコスメティクス(Kylie Cosmetics)、セレーナ・ゴメス氏のレアビューティ(Rare Beauty)、ミリー・ボビー・ブラウン氏のフローレンス・バイ・ミルズ(Florence by Mills)、アリアナ・グランデ氏のR.E.M.ビューティ(R.E.M. Beauty)だ。これらのブランドはメディアへの影響の価値を表すMIVによってランク付けされた。このローンチメトリックス独自の測定は、インフルエンサー、紙メディア、セレブリティ、公式サードパーティパートナー、ブランドのメディアチャネルの影響を追跡するものである。ローンチメトリックスのCMO、アリソン・ブリンゲ氏は次のように述べている。「インフルエンサーとセレブリティは、現在のビューティの裏にある推進力だ。VIPはいつも業界と長期にわたり関係を築いてきているが、この数年はセレブが所有するビューティブランドが台頭する傾向が見られ、セレブが持つ大規模なソーシャルフォロワーから多大な恩恵を受けている」。ローンチメトリックスは、これらの5ブランドについて、またブランド関連の会話を盛り上げたのは誰か、何かについての洞察をGlossyに提供した。
フローレンス・バイ・ミルズは今年MIVで5400万ドル(約77億円)を獲得した。ローンチメトリックスの洞察によると、同ブランドは自社メディアチャネルとセレブのボイスに大きく依存しており、全体のMIVにそれぞれ44%と39%貢献している。これまでのところミリー・ボビー・ブラウン氏はブランドのトップでありMIVで800万ドル(約11億円)を生み出している。同氏によるトッププレイスメントはインスタグラムの1投稿で、そのキャプションには同ブランドの製品を使って「すばやく新鮮な」外見を演出する方法が詳しく説明されていた。これによってMIVで160万ドル(約2.3億円)が生み出された。トップインフルエンサーは41.1万人のフォロワーを抱えるYouTuberのクリスティーX氏で、3つのプレイスメントで61.3万ドル(約8736万円)のMIVをもたらした。もっとも効果があった投稿はYouTubeのショートビデオで、同氏はこのブランドのシューユーネバーコンシーラー(See You Never Concealer)の使い方を実演し、140万回以上視聴された。
5位:R.E.M.ビューティ
最後はアリアナ・グランデ氏のR.E.M.ビューティだ。2021年11月にローンチした同ブランドはこれまでにMIVで5200万ドル(約74億円)を獲得している。前述のブランドと同じように、ブランドの最大のボイスはアリアナ・グランデ氏だ。ローンチメトリックスの洞察によると、グランデ氏は「ブランド所有のメディアチャネルを超えている」という。グランデ氏はMIVで1900万ドル(約27億円)を獲得、一方、R.E.M.ビューティの複数のメディアチャネルはMIVで980万ドル(約14億円)だった。グランデ氏の最大の投稿は、R.E.M.の「チャプター2」ローンチを発表したインスタグラムの1投稿で、MIVで160万ドル(約2.3億円)の価値があった。フェンティビューティの場合と同様に、R.E.M.のインフルエンサー投稿で最高の成果があったものはミケイラ・ノゲイラ氏の投稿。ソーシャルプレイスメントの4投稿で89.2万ドル(約1.3億円)のMIVに達した。[原文:Launchmetrics x Glossy Research: Fenty Beauty and Rare Beauty among 5 buzziest celeb beauty brands]SARA SPRUCH-FEINER(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)