9月22日、警視庁は、27日に日本武道館(東京都千代田区)で執りおこなわれる安倍晋三元首相の国葬当日に、都内でおこなう交通規制の詳細を公表した。

 首都高速道路は正午ごろから午後9時ごろまで、都心環状線の大部分と、1〜6号線の一部などが通行止めとなる。

 会場の日本武道館周辺は、午前9時から午後7時ごろまで、靖国通り(九段坂上交差点から九段下交差点の間)と千鳥ケ淵緑道沿いの車道が規制される。また、近くの代官町通り(千鳥ケ淵交差点から竹橋交差点の間)も午前11時から午後5時ごろまで、歩行者を含めて通行止めとなる。国葬後の行事が予定されている、港区元赤坂の迎賓館周辺の一般道も、午後5時から午後9時ごろまで、規制される。

 海外要人の来日や移動に合わせ、26日と28日も首都高などでは一時的に交通規制がおこなわれる。状況によって、規制の時間や範囲は変更の可能性もある。

「警視庁の発表を受け、日本郵便は26日から28日にかけて、東京都の千代田、中央、港の3区で、荷物の発送や受け取りに半日から1日の遅れが見込まれると発表しました。3区内では、集荷サービスなどを一時中止することもあるとしています。

 またヤマト運輸も、26日から28日にかけて、千代田、港、新宿、渋谷の4区で、荷物の配送に遅れが生じる可能性があると発表しました。

 2019年の『即位礼正殿の儀』の際は、道路渋滞が起こり、配送会社の一部サービス停止などが発生しました。今回も、月末の平日におこなわれる大規模な交通規制だけに、物流サービスに影響が出ることは避けられないでしょう」(社会部記者)

 首都高が9時間にわたって通行止めとなることが報じられると、ネット上では経済的損失を心配する声が多く上がった。

《この9時間のお値段は? 当然、国葬の費用に数えるべき金額です》

《葬儀費用もだが物流の経済損失もでかいな。海外要人との外交で元が取れるのでしょうか?いずれにしてもドライバーさんの時間的損失は大きいんでしょうね》

《いいかげんにして欲しい。首都高を通行止めにしてまで、やることか?経済的損失を補償して欲しい》

《通行止めによる経済的打撃も経費に計上すべきじゃないのかね?》

 すでに9月20日から警備体制が強化され、その対象は都内の主要なターミナル駅や羽田空港、大使館にも及んでいる。経済的損失を経費として計上したら、国葬の費用はさらに膨れ上がるだろう。