「殺人シーン」はOKなのに...タバコはなぜNG? 人気漫画家の問題提起に反響「ほんと不思議」「ハードルの問題」
「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」などで知られる人気漫画家の森田まさのり氏が2022年9月4日から5日にかけて、漫画でのタバコ表現についてツイッターで疑問を呈した。
「人を殺すシーンはいいけど、タバコを吸うシーンを描くと...」
森田さんは4日深夜3時頃、ツイッターで「人を殺すシーンは描いていいけど、タバコを吸うシーンを描くと文句言う人がいる不思議」と疑問を投げかけた。
続く投稿では、セーラー服を着た女子高生が口元に手を添える漫画の一コマを公開し、
「わしに断りもなしに、クオリティーの低い修正を...。言うてくれたら自分で直すがな!...いや、直さへんか...。これ、どういうポーズなん?この手何なん?タバコどこ行ってん?」
と、かつてタバコを吸っているカットを無断で修正された経験があることを明かした。
その後、14時頃になって、「ちなみにこれは30年前のコミックス刊行時の話。トビラだからと言われたような...。雑誌掲載時は確か大丈夫だった記憶」と説明した。
5日には、「太尊はラッキーストライク、成吉はマルボロなど、タバコの銘柄まで決めて描いてたけど、今思えばよく反対せず描かせてもらえてたな。編集部も表紙やカラー以外は寛容でした。ただ無断で修正はあかん。あと、この作品から影響受けてタバコ吸い始めた人もいると思うんで、それを思うと責任感じます」と、「ろくでなしBLUES」の登場人物名を挙げながら、改めて持論を展開した。
タバコの自主規制をめぐる一連の投稿についてSNS上では、「ほんと不思議」「漫画の世界なのにダメなのか」と同調する声がある一方、「殺人だって肯定的に書かれていたら批判されるのでは」「ハードルの問題でしょうか?人を殺すのはハードル高いけど、タバコを吸うのはハードルが低いし」などの書き込みも見られる。