アヤックスの顔ぶれは昨季から大きく変わる photo/Getty Images

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僅か1カ月でここまで顔ぶれが変わるクラブというのも珍しいか。大改革の夏を迎えているのがアヤックスだ。

放出の方ではすでにMFライアン・グラフェンベルフをバイエルンへ1850万ユーロ、FWセバスティアン・ハラーをドルトムントへ3100万ユーロ、DFリサンドロ・マルティネスをマンチェスター・ユナイテッドへ5737万ユーロで売却しており、今夏の売却額は1億ユーロを超えた。

さらに契約満了でDFノゼア・マズラウィはバイエルンへ、GKアンドレ・オナナはインテルへと向かい、スタメン級の選手が一気に5人もチームを去ったことになる。指揮官エリック・テン・ハーグも去っているため、大改革と呼ぶにふさわしい。

もちろん補強も忘れていない。前線ではトッテナムで出番が限られていたオランダ代表FWステーフェン・ベルフワイン獲得を早々にまとめ、守備面ではスコットランドのレンジャーズから22歳DFカルヴィン・バッシー、国内のAZから同じく22歳のDFオーウェン・ワインダルを獲得。

他にアヤックスではFWアントニー、DFニコラス・タグリアフィコの移籍が噂されているが、アントニーの後釜候補としてFCポルトでプレイする19歳のMFフランシスコ・コンセイソンを獲得。アントニーと同じく右サイドを主戦場とするレフティーアタッカーで、U-21ポルトガル代表の常連メンバーだ。若手に目をつけてくるところはアヤックスらしい。

さらに移籍先のライプツィヒで苦戦していたFWブライアン・ブロビーの再獲得も決め、新チーム結成へアヤックスは懸命に動いている。

アヤックス、PSVはオランダ国内の強豪であると同時に、育成上手と世界的に評判のクラブでもある。定期的にこうした大改革が起こってきたが、アヤックスは今回も上手く乗り切れるのか。ここまで獲得している選手の平均年齢も22.3歳と若く、若手中心のアヤックスらしい補強で新シーズンも国内制覇を目指す。